高確率で失敗する転職ロードマップ【失敗談】

「今の職場より少しでも良い職場で働きたい」。そう思って転職活動を始める人は多いのではないでしょうか。私もかつてはその一人でした。

ですが現実は、転職しても前職より環境が悪化することばかり。「計画的に考えて行動しているのに、なぜ失敗ばかりするのか?」と悩んでいました。今振り返ると、当時の私は、転職を成功させたいのに「転職失敗ロードマップ」どおりの行動をしていたのです。

この記事では、私が過去何度も実践していた「転職失敗ロードマップ」を紹介します。悪い事例を知っておくことで、自分の転職活動を客観的に見直すきっかけになるはずです。「これが悪い見本か!」と反面教師にしていただければ幸いです。

目次

まず、転職の失敗確率が跳ね上がるロードマップを公開します。

一見すると計画を立てて行動しているようにも見えますが、実はこのロードマップ段取りも行動していた中身も問題だらけ。これは、計画的を装った「どうにかなるだろ!」というパワープレー型の典型です。この段取りや中身がどうまずいのか?項目ごとに紹介していきます。

・毎月の必要経費を確認する
・受けられる公的補助や失業手当を確認
・今後、数ヶ月の生活プランを立てる

不安なく転職活動できるのは何ヶ月か?そこを事前に確認しておくことが大切です。すごく地味な作業ではありますが、転職活動の一丁目一番地。絶対にやるべき準備です。

良い点
一ヶ月の「生活費」と、失業保険や公的補助も確認している。  転職活動が難航した場合、今の貯金+失業手当で何ヶ月生活できるかを計算できています。

悪い点
「退職後に転職活動を始める」ことが前提になっている。無職での転職活動はリスクが高い。活動が難航した場合、状況に焦って「妥協しまくった条件の会社」に就職する可能性が跳ね上がります。

・退職届を提出
・退職後の手続きに必要な書類をもらう

準備段階が終われば、退職届を上司に提出します。提出後、1〜2ヶ月後にしか退職できないため、「一刻も早く提出しなくては…!」と考えていました。

良い点
準備が整い次第、潔く退職届を出すことは大切。「会社に迷惑がかからない時期に提出しようと」考えていても、中小零細企業にはそんな時期はない場合が多い。

悪い点
退職届を提出したことで、一仕事終えた気分になる。転職するぞ!と意気込んではいるものの、「退職後に転職活動をする」という前提で行動していたため、退職届提出後〜退職日までは、特に何も行動せずに過ごした。

ブラックな雰囲気の職場の場合、有給休暇の取得は困難。在籍しながら転職活動をするのはほぼ不可能なので、「退職後に転職活動する一択」だと考えていました。ですが、いくらでも方法はありますし、自宅でできること(転職情報誌や転職サイトを見たり、職務経歴書を作成するなど)も、いくらでもあります。

「けじめをつけたあとに、清く、正しく、バカ正直に」が正解とは限りません。「うまくやる」というグレーゾーンを意識することが大切ですね。

退職時の注意点

退職時には、退職後の手続きに必要な書類を受け取り忘れないように注意しましょう。また、有給消化をする場合、有給消化の開始時点では退職関連の書類は基本的に受け取れません。「必要書類をください!」とトラブルにならないよう、入手する書類や入手タイミングは事前に確認しておくことが大切です。

・自己分析で適切な職種や職場を検討
・自分一人で考える
・転職の軸を考える

過去の職場経験や自分の性格を振り返り、自己分析を行いました。そして「自分に合う職種や職場は何か」を一人でじっくり考え、転職の軸を定めようとしました。

良い点
転職活動に自己分析は必須。転職軸を明確にすることで、「転職後の短期離職」「こんなはずじゃなかった」といったリスクを減らせます。

悪い点①
職種や職場雰囲気については考えたものの、業界や会社風土については「どこも似たようなものだろう」と軽視し、考えもしませんでした。しかし実際には、業界や会社風土こそが職場の雰囲気を形作る土台であり最重要項目でした。

悪い点
自己分析の内容が薄っぺらかった。
・大人数でワイワイできないから少人数の会社がよい
・コミュ力が高くないので、営業職より事務職
という短絡的な発想に頼ったものでした。

悪い点
「自分ひとりで転職活動を行い、何度も転職に失敗している」にもかかわらず、誰にも頼らず転職活動を続けていた。そのため、上に記載したような薄っぺらい自己分析に基づく転職活動を続けてしまい、さらに失敗を重ねた。第三者に相談することで、自身の特性や価値に対する新しい発見を得られることがあります。

・履歴書を効率化のために大量生産
・職務経歴書は1パターンのみ作成

転職活動で地味に辛いのが、履歴書や職務経歴書の作成です。履歴書は手書き必須の会社もまだ多いため、応募するたびに1枚1枚手書き…。時間をかけてようやく1枚完成しても、書くたびに疲れて気分が沈んでしまう。そこで私は、退職後の隙間時間を使って「履歴書の大量生産」にひたすら時間を費やしていました。

一方で職務経歴書はPC作成が基本。しかし私は自宅にPCがなかったため、若者向けハローワークに出向いて作成していました。毎回そこへ通うのは効率が悪いため、「どんな企業にでもそこそこ使えるような、70点ぐらいの職務経歴書」をひとつだけ作成し、それを使い回していました。

良い点
効率化を考えた点はよかった

悪い点
履歴書や職務経歴書の大切さを、全く理解できていなかった。

・履歴書=企業へのラブレター
・職務経歴書=「私の経験と実績は、御社のこんなお役に立てます!」という、商品プレゼン

この認識が抜け落ちていたため、結局は「誰にでも当てはまる内容が書かれたラブレター」や「誰にでも言ってそうなアピール文」になっていました。

例えるなら、
「とりあえず…誰でもいいから付き合いたい」と、片っ端からラブレター渡しているようなもの。そんな人と付き合いたい!と、思う人は少ないですよね。「御社がいいんです!」という愛を伝えない応募者を、優良企業がわざわざ選ぶことはありません。絶対に。

その結果、「無難そうな人なら誰でもいい」という考えの2人が付き合い始める恋愛のような転職に。下調べは不十分だったけど、なんか良さそう…と雰囲気で選んでしまった。実際に付き合ってみると、思ってたのと全然違う。という、相性の悪い会社へ入社してしまうことにつながりました。

転職長期化は、軸がぶれる危険あり

転職活動が長引いたり、不採用が続いたりすると、どうしても気分が落ち込み、焦りも出てきます。そのうち、「最初に思っていた条件を少し緩めてもいいかな…」と考え始めてしまいます。

・給与はもう少し低くても…
・早出も15分くらいなら我慢できるか…

こんなふうに採用されたい一心で、少しずつ、少しずつ妥協を重ねてしまいます。

ようやく転職できた会社ですが…

・自分の理想とは程遠い会社
・前職と同等、もしくはそれ以下の環境
・「このぐらいなら…」と妥協した部分が仇になる

転職活動を始めた頃に思い描いていた理想とはほど遠い、「妥協を重ねた最低ラインの会社」。それは新しいスタートではなく、次の悲劇の幕開けです。入社初日から「こんなはずじゃなかった…」と絶望することもあります。

原因は、自分の転職の段取りそのものが間違っていたから。ですがそこに気づけていないため、「これだけ調べて転職したのに、なんで?」と大きなショックを受け、後悔ばかりが残る結果になってしまいます。

転職は「段取り」をどれだけ整えて次へ進むか?が超重要です。

勢いやその場の気持ちだけで進めてしまったり、効率面ばかり重視しようとすると、後悔だらけの結果につながりやすいです。では、どうすればその失敗を避けられるのか?それについては、次回の記事で具体的にお伝えしていきます。私と同じ失敗をしないために。

あなたの転職が「後悔」ではなく「納得」になるように、次回の記事もぜひ読んでみてください。

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