30分前出社が当たり前?時間外手当なしのタダ働き職場【体験談】

求人票には「始業時間8時30分」とあったのに、実際は8時出勤が当たり前。そんな経験はありませんか?遅くても8時には出社して、あらゆる雑務をこなす。そのまま業務開始、という謎ルール。しかも自発的な早出扱いとなり、時間外手当はゼロ。

働けど働けど、対価はもらえず。なんかおかしくない?と思っていた私は少数派。こうした早出によるタダ働き(無償労働)を長年経験しまくった私が、この記事で紹介する内容は下のとおり。

・求人票では分からない早出の実態
・面接で、早出の有無を質問する方法

従業員にタダ働きさせるかは、会社によって異なります。タダ働きさせる=従業員が軽く扱われている、ということ。せっかく一生懸命働くのなら、「労働に対しては対価を払うのが当たり前」という会社で働きたいですよね。面接時に相手からの好感度を下げず質問する方法も書いているので、ぜひ読んで試してみてください。

目次

入社初日、1日の流れを説明されたとき最初に伝えられたのが「出社〜始業時間までにやる仕事」でした。その「仕事内容」は雑用ばかり。雑用は女性事務員が担うことが多く、昭和スピリッツを感じます。雑用内容は下のとおりです。

・社内の掃除
・ゴミ捨て
・流し台の生ゴミ捨て
・トイレ掃除
・上司へのお茶出し

「家ではお母さんがやってるよね?」という雑用は、すべて女性事務員に回ってきます。これだけの作業を始業時間までに終えるには、ざっと20分は必要。そこから自分の業務準備をすると、始業30分前には出社必須。ですがこの早出に対しては、自発的にやってることでしょ?という扱いをされ、時間外手当はなし。

「早出あり&早出の時間外手当なし」なんて、労働者側には何のメリットもありません。ですが同調圧力に負け、モヤッとしながらもタダ働きを続けていました。

このような始業前のタダ働きをさせられる会社、実は珍しくありません。家族経営や中小企業では、タダ働きさせられる確率は私調べで8割ほど。「みんなで協力しなきゃ」を合言葉に、強制無償労働です。

社会人になり初めてこのブラックな風習を知ったときは、ドン引きしました。ですが先輩社員たちは、このブラックな風習を当たり前のように受け入れている。こんな会社が2社…3社と続くと、「この理不尽なタダ働きを受け入れることが、社会人になるってことなのか…」と、諦めに似た気持ちになっていきました。

しかし、人生初の派遣社員として働いたとき、タダ働きがない会社が存在することを知りました。社員の女性たちは始業5〜10分前に出社しており、出社後はPC立ち上げや自分の飲み物の準備。周囲もそれが当たり前だと受入れていたのです。

・早出は不要
・始業時刻の朝礼に間に合えばOK
・早出した場合は時間外手当が払われる

こんな会社が世の中にあるんだ!と感動したのを覚えています。業種や職種は関係ない。その会社が労働力をどう捉えているか?ということなんだ…。この考え方を知ったことで、会社選びの視野や考え方が大きく変わりました。

タダ働きしなくてよい会社がある!と知れば、そんな会社で働きたいという気持ちが強くなります。
ですが、焦る気持ちを抑えきれず、「早出はありますか?手当は出ますか?」と面接時にストレートに質問するのはNG。タダ働きがない会社だったとしても、聞き方が直接的すぎると印象が悪くなり、不採用まっしぐらです。

大事なのは、面接中の雰囲気を壊さずに会社の実情を探る質問をすることです。私が実際に使っていたベストな聞き方は、「みなさん、出社してから仕事が始まるまでに、どんな準備をされてるんですか?」です。この聞き方のメリットは3つ。

・始業前の業務を、自然に確認できる
・本当の始業時間がわかる
・仕事に対する前向きな姿勢に見える

早出がない会社であれば、「みんな10分前くらいに出社してますよ」と答えてくれます。もし早出がある場合は、「うちの場合は…」と、内容を詳しく話してくれるはずです。

万が一、「なぜその質問をするんですか?」と聞かれた場合は、「一日の流れを把握しておくと、仕事がスムーズに進められるからです」と答えればOK。この一言で、前向きに仕事に取り組むため質問している、という印象を与えることもできます。

もし「早出がある」と分かった場合は、「早く来た分は、労働時間扱いですか?それとも、みなさんが自発的に来てされているんことなんでしょうか?」と、素朴な疑問です(ニッコリ)という雰囲気で、サラッと質問してみましょう。この回答で、その会社が従業員に対してどう考えているかが分かります。


タダ働きさせる=従業員が軽く見られている、と今は感じています。
「労働に対しては対価を払うのが当たり前」という会社もあれば、どうにか安くすませたい…という会社もあります。

早出(タダ働き)は、短期間なら我慢することもできます。ですが、今後もその会社にいる限りずっと…となると、納得していない場合は日々不満が溜まります。

早出(タダ働き)の実態は、求人票では分かりません。分からない部分はスルーせず、面接中に聞き方を工夫して確認することが大切です。早く就職したい一心で、本音を隠して入社した会社は長続きしません。

「会社によって労働力に対する考え方は全く異なる」ことを受け止め、納得のいく職場選びにぜひ役立ててください。

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