【体験談】転職初日、いじめの違和感。2年間の末路

転職初日。挨拶を終え、周囲と少し言葉を交わす。トラブルがあったわけでもないのに、なぜか心がざわつく。「なんか合わない気がするけど、新しい環境に慣れていないだけかも」そんなふうに、違和感を気のせいとして扱っていませんか?

私は、入社してわずか10分で違和感を感じ、危険察知レーダーが作動した過去があります。その違和感をスルーした結果、2年間続く職場いじめにつながりました。

この記事では、転職初日の違和感と、その後の変化を、実体験をもとに整理しています。転職初日の違和感は、甘く見ないほうがいい。そう感じる出来事でした。読み終える頃には、今の違和感をどう受け止めるか判断する基準が、自分の中に持てるはずです。心がざわつくのであれば、その違和感を一度、言葉にしてみてください。それは、これまでの自分の経験から生まれている警告かもしれません。

目次

この体験から、私が学んだことは次の3つです。

①初日の違和感は、当たる
②職場いじめは雰囲気で進む
③ グループ意識が強い環境は、排他的になりやすい

ここから先は、転職初日に感じた違和感が、どのように職場いじめへと変わっていったのかを整理しています。「なんか合わないかも…」「なんか変じゃない…?」と感じていませんか。この体験が、自分の違和感に向き合うきっかけになれば幸いです。

転職初日、私が案内された席は、目の前に35歳の男性係長、隣にA先輩という配置でした。担当業務が近い3人で仕事を進める体制です。係長に挨拶をした、その直後でした。

「俺とAちゃんと前任者さんは、すごく仲が良くてさ。ずっと3人でやりたかったんだ…。だからまだ、新しい人を受け入れられる気持ちじゃないんだよね…」

それを今、私に言うの…?

初対面で挨拶をしたばかりの新人に、「受け入れられない」と面と向かって伝える。冗談のような口調でしたが、私の笑顔は引きつりました。その場にいた前任者さんが、「そういうこと言わないの。新人ちゃんも係長のこと頼っていいんだからね」と優しくフォローしてくれましたが、係長はさらに続けます。

「えーっ、だってー、前任者さんの代わりはいないんだよ」

な・ん・だ・こ・い・つ…!

入社してわずか10分。私の危険察知レーダーは、大音量の警告音を鳴らしていました。出来上がった仲良しグループに割り込んでしまったような空気。小学校高学年の頃から始まる、あの独特の「新しい人が入ってくることを面白く思わない」グループ意識。係長は、会社という組織よりも、グループ意識を優先するタイプかもしれない。そのときの違和感は、はっきりと胸に残りました。

男性係長の言葉。それを止めないA先輩。そして周囲の空気。「なんだろう…ここ」と違和感はありましたが、この時点で辞めるという選択肢は頭に浮かんでいませんでした。

・まだ初日だし
・ちゃんとやらなきゃ
・一緒に働くうちに打ち解けられる
・仕事ができるようになれば変わるかも
・ここでどうにかやっていくしかない

そんな考えのほうが、違和感よりも強くなっていました。前向きとも言えるし、都合のいい解釈とも言える。また転職活動に逆戻りしてしまうことを避けるため、無意識に「続ける理由」を探していたのかもしれません。「まだ初日だし」。心の中で何度も唱えながら、引きつった笑顔でその場をやり過ごしました。

前任者さんが退職してから数日。私は、「みんながやりたがらない業務を一番手でやる」という立場になりました。

朝の電話ラッシュ。
一番手で電話を取るよう、係長から指示を受けました。受注の電話を取るたびに、伝票は溜まっていきます。それでも一番手で取り続けるよう指示は続く。伝票の発行が追いつかずフォローを求めても、「伝票は、受注した本人が発行する決まりだから」「この程度さばけないと、ここではやっていけないよ?」と、成長のための指導というスタンス。

他の事務員も二番手、三番手で電話を取りますが、互いにフォローしあっていました。その状況を横目で見ながら、一番手で電話を取り続けるのが日常になっていました。

来客対応も同様。一番手で対応するように、との指示でした。電話対応中は他の人が対応してくれますが、その後は必ず業務指導が入りました。「もっと周りを見て。他の人も忙しいんだから、来客対応させるのは違うよ」

電話も来客対応も一番手。どう考えても無理のある配置です。どんなに必死で対応しても、必ずどこかで詰まります。その「詰まった瞬間」だけを切り取って、業務指導という形で責められる。できない私を育てたいのではなく、できない私を作っている…入社から早い段階で、この苦しい事実に気がついてしまいました。

A先輩は完全に係長寄りでしたが、周囲の評価を気にする人だったので、表面上は中立を装っていました。たまに「やろうか?」と声をかけてくれることがあります。私が「お願いします」と答えると、必ず係長が口を挟み、お決まりのやり取りが始まります。

「Aちゃん、甘やかしちゃいけないよ。先輩がやってくれるからいいや、って思うじゃん」
「でも、営業の人たちに迷惑がかかるし…私がやりますよ」
「ふーともくん、先輩にいつも迷惑かけてるって、意識してる?」

傍から見れば、業務指導のワンシーン。これが毎回のように続くと、「仕事ができない私」と「そのフォローをする係長とA先輩」という見え方が出来上がっていきました。怒鳴らないし、無視もしない。指導という形で、パフォーマンスのように叱責される。周囲の視線や空気が、徐々に変わっていくのを感じていました。

この理不尽な構図に気づいている人は…いました。ですが、自分のポジションを守るため、気づいていないように振る舞う。そんな職場でした。

序盤から雲行きが怪しかったその職場。最終的には職場いじめと呼ばれる状況になりました。それでも働き続けた理由は…お金でした。この会社の事務職は、他社よりも月3万円ほど給料が高かったのです。地方の事務職は本当に賃金が低く、この差に大きな魅力を感じていたのも事実です。

「こんなに払ってくれる職場はないよね…」

人間関係が歪んでいても、周囲の視線が痛くても、「ここは給料が高いから」…。そう自分を納得させていました。今振り返ると、「自分が職場で不当な扱いを受けること」の手当が、1ヶ月あたり3万円…。本当にそれでいいのでしょうか?同じような状況にいる人は、一度立ち止まって、自分に問いかけてみてください。

「このまま、ここで働き続けるのか?」

そこで頑張り続けることだけが正解ではありません。自分の状況を見つめ直すことで、違和感に向き合い、抜け出すための最初の一歩になると今なら思います。

転職初日に感じたあの違和感は、気のせいではありませんでした。あの心のざわつきは、「ここで本当に大丈夫なの?」と発せられていた警告だったのだと思います。違和感を紙に書き出してみる。信頼できる人に話してみる。「何が引っかかっているのか」を言葉にしてみる。それだけでも、未来の自分を守る行動になります。

心が少しでもざわついているなら、その感覚を大切にしてください。自分のことを一番に守ろうとしてくれるのは、他でもなく、自分自身なのだから。

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