30代でも成功!転職成功ロードマップ【体験談】

「今の職場より良い環境で働きたい」。そう思って転職をしたはずなのに、なぜか再就職先はいつも前より悪い環境ばかり。そんな経験をしたことはありませんか?

私自身もまさにその一人で、当時は「なぜこんなことになるのか?」と、原因が分からず悩んでいました。しかし今振り返ると、それは転職活動の「順番」を間違えていたことが原因でした。

この記事では、転職に失敗ばかりしていた私が最終的に「転職成功」につなげられた「転職成功ロードマップ」を紹介します。実際に試した順番や行動をすべて公開するので、転職活動の参考にしてみてください。

転職活動は勢いではなく「順番」がカギです。この記事を通じて、納得できる転職を叶える一助になれば嬉しく思います。

目次

まず、私の転職成功ロードマップを公開します。

一見すると、以前紹介した「転職失敗ロードマップ」と似ていますが、大きな違いがあります。それは、「退職」項目が一番最後に来ているということです。たったこれだけ?と思われるかもしれませんが、転職活動では行動順番がとても大切。転職失敗ロードマップの順番を入れ替えるだけで、理想の職場環境に転職できる確率が大きく変わります。

さらに、各項目時の行動を少し変えることで、転職成功確率をさらに高めていきます。行動する順番を守り、各項目時の行動を徹底する。些細なことかもしれませんが、必ず効果があります。こちらも全部公開するので、活動の参考にしてみてください。

まず、転職活動には、プランA(転職成功)とプランB(転職失敗)があります。この準備段階では、プランBについてシミュレーションを行います。具体的には、転職失敗時(転職するも、短期離職して無職になった場合)のお金についての現実と、しっかり向き合います。

・毎月の必要経費を確認する
・失業手当や公的補助を確認

万が一転職がうまくいかず無職になった場合に備え、毎月の必要経費(1ヶ月生きていくために必要な最低金額)を算出。そして、失業手当の金額(概算)や公的補助などの制度を確認します。

無職になった場合の収入と支出を算出しておくことで、万が一無職になった時でも、焦らず次の行動に移れます。ノープランのまま無職になると、「急いでどこかに就職しなきゃ!」と気持ちが焦り、気付かぬうちに失敗ロードマップへ移行していきます。

そのため、地味な作業ではありますが、転職活動の一丁目一番地。絶対にやるべき準備です。

無職になった場合の収支を事前に把握しておくことで、お金に関する見通しが立ち、冷静に判断することができます。

・転職の軸を考える
・自分に合う、適切な職場を考える
・第三者に相談して考える

「戦略って何?大切なの?」と思うかもしれませんが、これは非常に重要な項目です。転職活動を「なんとなく」で進めてしまうと、「なんとなく」の会社に入社してしまいます。自分はこれからどんな場所で働きたいのか、しっかり考える必要があります。このタイミングで考えるべきことを、下にまとめました。

転職の軸を考える

転職の軸を決めるために、まずは「働く業界」と「職種」を決めます。

「働く業界選び」が大切な理由は2つあります。

①業界によって年収が大きく違うことです。同じ勤続年数でも給与テーブルは全く異なり、福利厚生などで受けられる恩恵にも大きな差がつきます。年収(生活に直結する項目)を左右するためです。

②各業界に集まる「人のタイプ」が違うことです。性格は一人ひとり違うのは大前提ですが、大まかな傾向が合わない人達と働くのは、非常に辛い。周囲との関係性は、長く働けるかどうかに直結するためです。

 

「職種選び」が大切な理由は3つあります。

①日々の仕事は、自分の得意・不得意に直結するためです。例えば、数字の管理が得意な人が経理を選べば活躍できますが、不得意な人が選ぶと「苦手」が浮き彫りになります。職種は「自分の性格や強み」に直結するため、マッチしているかで働きやすさが大きく変わります。

②今後のキャリアの積み上げ方が異なるためです。営業なら成果次第で昇給が期待でき、事務なら目に見える成果は求められない代わりに昇給幅は小さいです。職種によって将来のキャリアが違うため、どんなキャリアを描きたいかによって、選ぶ職種は変わってきます。

③転職市場での需要が異なるためです。例えば、ITエンジニアや医療系は需要に対して供給が少なく、事務職は需要に対して供給が多すぎる傾向があります。選ぶ職種によっては転職倍率が高くなり、転職活動が長期化することになります。

職種の決め方

一番堅実なのは、過去に経験したことのある職種です。その職種に必要なスキルや経験をすでに持っているため、転職でも有利に働きますし、一定の適性があるといえます。土台がある分、新しい業務の吸収も、他の職種を選んだ場合より早くなります。

次に考えられるのは、スキルや資格を持っていて、興味はあるけれど未経験の職種です。今後の人生でその職種に挑戦したいと思う場合は、一つの選択肢になります。ただし注意したいのは、未経験職種に応募する場合「年齢」が少なからず影響する点です。年齢が若ければ「ポテンシャル採用」の可能性も十分にありますが、年齢が高くなると厳しくなっていきます。

最後に、スキルや資格はなく、興味はあるけれど未経験の職種です。今までの働き方を大きく変えたい、挑戦したい!という強い気持ちがあれば、選択肢の一つにはなります。しかし、スキルや資格を持った候補者がいた場合、圧倒的に不利になることは否めません。書類選考・知識・教養・面接など、すべての段階で万全の準備を整え、他の候補者より抜きん出ることが必要です。

転職活動で武器になるものは、スキルや資格、実務経験、そして若さ。これは紛れもない現実です。これらを持っていない場合には、「キラリと光るなにか」を相手のハートに刺さる「なにか」を提示することが必要になってきます。

自分に合う、適切な職場を考える

「働きたい業界」と「職種」を決めたら、次は「自分に合う適切な職場」を考えます。適切な職場を考える場合に意識したいことは下のとおり。

・会社風土
・職場設備
・給与・休暇などの待遇面
・「苦手」が浮き彫りにならないか

会社風土は職場の雰囲気に直結する項目。職場設備は、これから毎日働く場所がストレスにならないかに直結する項目。給与や休暇は、自分の労働への対価。そして、「自分の苦手が浮き彫りにならないか」も確認すべき重要なポイントです。

これらをチェックしておくことで、自分に合った働きやすい会社を選びやすくなります。

第三者に相談して考える

転職活動は、自分の主観に偏りがちです。そこで、紹介予定派遣や転職エージェントといった第三者を頼るのも有効な方法です。これらのサービスは、求人票だけでは分からない「企業のリアルな雰囲気」や「社内の人間関係」「残業時間の実態」など、内部情報を持っている場合があります。

ただし、担当者との相性はとても大切。自分の希望や悩みをきちんと理解してくれる人でなければ、かえってミスマッチの原因になることもあります。この担当者は合わないかも…と感じたら、別の転職エージェントを利用してもいいでしょう。

相性の合う担当者に出会えれば、自分の強みを引き出してくれたり、面接対策のアドバイスをしてくれたりと、心強い味方になります。転職成功の確率をグッと上げられる選択肢です。

ここで意識したいのは、書類選考と面接対策です。書類選考は、丁寧に対策した人だけが次に進むことができます。いよいよ面接まで進めば、「一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかが問われる、まさに最終局面です。

書類選考

・履歴書=希望理由で熱意を伝える
・職務経歴書=経歴の見せ方を工夫

履歴書や職務経歴書は、ただ義務的に提出する書類ではありません。

履歴書=企業へのラブレター。
職務経歴書=私の経験と実績は、御社のこんなお役に立てます!というプレゼン資料です。

どの会社でも通じるように書いた「使い回しができる平均的な書類」では、相手の心には届きません。受ける企業ごとに魅せ方を変えて、「この人と一緒に働きたい」と思えるように仕上げることが大切です。

経歴や資格に加え、考え方や性格も含めて、「御社の求める人材にマッチしています!」と伝えます。その熱意と工夫こそが、書類選考を突破するカギになります。

面接対策

面接は「採用候補の人物がどんな人なのか」を面接官が直接確認する場です。ここでの印象が合否に直結します。

面接対策で大切なのは、 面接の練習をすること
相手からの質問を想定し、その答えを考えておくだけでなく、実際に声に出して練習することが重要です。話すスピードや間の取り方まで意識して練習することで、本番でも自分の言葉として話せるようになります。

そして面接対策で参考になるのが、 メラビアンの法則 です。人の第一印象を決める要素は下のとおり。内容はもちろんですが、それ以上に見た目や話し方が与える影響は大きいのです。

・視覚情報(見た目や表情)」が55%
・聴覚情報(声や話し方)」が38%
・言語情報(話す内容)」が7%

まず重要なのが 視覚情報=身だしなみや表情。服装や清潔感はもちろん、表情や立ち居振る舞いも重要。さらに見落としがちなのが「匂い」です。体臭や香水などの香りは相手の記憶や感情に強く残ります。面接では香りがプラスになることはありませんが、マイナスになることは大いにあります。

次に 聴覚情報=声や話し方。声の大きさ・トーン・話す速さによって、同じ内容を話したとしても、相手へ与える印象は変わります。何度も声に出して練習しておくことで、落ち着いてわかりやすく話せるようになります。

そして最後に 言語情報=話す内容。話す内容も大切ですが、視覚情報と聴覚情報が整っていれば、より効果的に相手に届きます。

つまり、面接では「内容だけでなく、見た目・話し方まで含めた総合力」が問われるということです。本番はどうしても緊張しますが、練習と対策を行うことで、自信を持って面接に臨めるようになります。

転職活動は、思ったよりも長期化することがあります。しかし、在籍しながら水面下で活動を続けていれば、収入が途切れることはありません。実際には、転職活動がすんなり決まることの方が少なく、何社も受け続けるのが普通です。

有給を使って面接に行けるのであれば活用し、もし有給が取りにくい会社であれば、思い切って自分を優先するのも一つの方法。今の会社に不満があって転職を考えているのに、その会社に気を使って面接のチャンスを逃すのは本末転倒だからです。

新しい職場が決まるその日まで、今の職場での仕事は責任を持って行い、水面下で行動を続けることが大切です。

・退職の意思を直属の上司に報告
・退職届けを提出する

新しい会社が決まったら、まずは直属の上司に退職の意思を伝えます。会社によって異なりますが、退職までには1〜2ヶ月かかるのが一般的です。後日、退職届の提出を求められた場合は、指示に従って提出しましょう。

その後は、引き継ぎ資料の作成や後任者への業務の引き継ぎなど、やるべきことが増えてきます。大変ではありますが、これを乗り越えればいよいよ新しい会社でのスタートです。

退職時の注意点

退職時には、退職後の手続きに必要な書類を受け取り忘れないように注意しましょう。また、有給消化をする場合、有給消化の開始時点では退職関連の書類は基本的に受け取れません。「必要書類をください!」とトラブルにならないよう、入手する書類や入手タイミングは事前に確認しておくことが大切です。

会社風土や職場設備、待遇面、自分の苦手なことが全面に出ないか。など、考えられる項目をクリアし、ようやく入社できた希望に近い会社。入社後は「頑張る一択」。自分らしく働ける環境で、新しい一歩を踏み出せるはずです。

そして忘れてはいけないのが、転職活動の一番のカギは、「行動の順番」。勢いで動くのではなく、地味に見える準備作業にしっかり力を入れることが、成功につながります。転職活動をしても失敗ばかりだった私ですが、この方法でようやく成功につながりました。

この記事が、少しでも希望に近い環境で働けるきっかけになればうれしいです。

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