転職初日から、上司や先輩に対して「この人、無理かも…」と違和感を覚えたことはありませんか?私は20代半ば頃に転職した会社でその違和感を覚えました。残念ながらその直感は大当たりし、毎日ネチネチとした職場いじめを受けることに…。
係長からの理不尽な指示。業務の手助け求めれば、嫌味だけを返される。無理ゲー業務と理不尽な指導の連続で、毎日疲弊し続けていました。
私がこの職場で学んだことは下の2つです。
① 初対面時の違和感は当たる
② 合わない職場は合わない
結論として、理不尽が続く職場であれば、その職場から逃げることが最適解です。同じような状況で悩んでいる方に、自分だけじゃないんだ、と思ってもらえたらと思います。
転職初日、男性係長とA先輩との出会い
転職した会社は、人数多めの中小企業で、事務員は私も含め8名。仕事内容は、全員が共通で行う受注業務+それぞれに割り当てられた担当業務でした。
転職初日に案内された私の席は、ずらっと並ぶ座席の島の一角。担当業務が近い者同士が近くに配置されており、真ん前には35歳の男性係長(内勤)、隣には事務職のA先輩。他の事務員は少し離れた島に座っており、私が仕事を一緒に行うのは、この係長とA先輩でした。係長に挨拶したところ、開口一番こう言われました。
「俺とAちゃんと前任者さんは、すごく仲が良くてね、ずっと3人でやりたかった…。まだ新人を受け入れられる気持ちじゃないんだよね」。

え、それ私本人に言う…!?
初対面ですが、私の危険察知レーダーが瞬時に作動。この人は「社会人」ではなく、小学校高学年あたりから始まる「仲良しグループ意識」を会社に持ち込んでしまった中年だ。もう入社してしまった以上、この人と一緒に頑張るしかないけど…。これがこの会社の係長か…と、絶望感を覚えました。
その場にいた私の前任者(とても良い人でした)は、「二人とも、そういうこと言わない。新人ちゃんも、係長やAちゃんのことしっかり頼ってね〜」と優しくフォローしてくれたのです。前任者さんの優しさにホッとしたのも束の間、係長はさらに言葉を続けます。
「そんな寂しいこと言わないでよ。前任者さんの代わりはいないんだよ」



な・ん・だ・こ・い・つ…!
今までどおり3人がいい!という内容を、後任に延々と聞かせ続ける感性…。出会って10分で、危険察知レーダーは完全に振り切れました。この危険察知は大当たり。この係長とA先輩をはじめ、他の事務員から、約2年間に渡り職場いじめを受けることに…。初対面の時の感覚は結構当たるので、意外とバカにできないものです。
一瞬、実はいい人?と錯覚
前任者が退職したあと、男性係長とA先輩、そしてもう1名の男性社員(普段は倉庫業務で、時々係長を手伝う人)から、歓迎会を開いてもらいました。
歓迎会を開いてくれるなんて、実はいい人たちなのかも。と、その時は少し嬉しかったのを覚えています。しかし数日も経たないうちに、「やっぱり無理…」と確信する出来事が次々に起こっていったのです。
業務指示風のいやがらせ?
会社は某製品の卸会社でした。始業直後の8時30分から注文の電話が鳴り続け、営業の人たちは朝9時30分にルート配送に出発する日常。電話で受注、受注後はすぐにPCで伝票を発行し、倉庫へ持って行く。倉庫担当者が商品を準備し、営業が出発時に追加で持ち出せるようにする。これを朝9時30分まで、事務員全員で行います。
そんな中、係長の考えは、「新人は、一番最初に電話を取る」でした。手元に受注が何件溜まろうとも、電話が鳴る限り、新人は電話を取り続けるのが当然、というもの。
係長の考え通りに対応すると、私の手元には大量の受注伝票が溜まっていきます。誰かに助けてもらう場面ですが、係長の考えは「伝票発行は受注した本人が行う」というもの。つまりは、
・一番手で電話を取り続ける
・本人が伝票発行すること
・出発時間までに間に合わせる
という、超無理ゲー業務の指示をされているのです。助け舟は一切なしでした。


無理ゲーに拍車をかける「来客対応」
無理ゲー業務に拍車をかけたのが、来客対応。来客がとても多い会社で、私たちの席は…会社の入口目の前。来客があれば、一番最初に対応するしかない席でした。
ここでも係長の考えは「来客対応=新人の仕事」。朝の無理ゲー業務の真っ最中でも、この考えは譲らず。私が電話対応中の場合は、係長やA先輩が来客対応することも。そんな時は、あとから必ず業務指導と見せかけた嫌味攻撃。電話受注中だったと説明しても、「言い訳ばかりだと成長しないよ」と、理不尽な指導を受けていました。


男性係長
係長は、3年前に中途入社した人でした。一方、私の前任者は10年前・A先輩は8年前に新卒で入社しており、係長が出会った頃には2人ともすでにベテランの域。
普通に考えれば、ベテランと同じだけの量と質を、入社2週間の新人ができるはずありません。「ずっと仲良し3人組がよかったのに」という、どうしようもない不満を、新人にぶつけていたとしか思えませんでした。私のように歯向かわない陰キャタイプの新人は、係長が憂さ晴らしするにはちょうどよかったのでしょう。
もし私が陽キャで強気な性格だったなら、こんな理不尽な指示をされることはなかったはず…!
いじめに合う職場で、2年間働いた理由
序盤から、すでに先行きが不安な状況でしたが、私は「頑張る」と決めていました。
なぜなら、この会社の事務職は、他の会社よりも給与が3万円ほど高かったから。そう、お金です。地方の事務職は驚くほど低賃金。なので、「多少の嫌なことはお金のために我慢しよう」と自分に言い聞かせ、この会社で働き続けました。


ですが、この考えが、嫌な会社から脱出する判断を遅らせる最大の原因になってしまったのです。
入社早々から「長く続けられるのだろうか」と抱いた不安は、日ごとに大きくなっていきました。この先もさらに理不尽な出来事は続きますが、それはまた別の記事で。
もし今、会社で理不尽な目にあっている方がいたら、そこで頑張ることだけが正解ではないと知ってほしいです。「ここでずっと働くのか?」と自分に問いかけ、自分の状況を理解して受け入れることが、その状況から抜け出す唯一の道です。このブログが、会社からの脱出を考えるきっかけになれたら嬉しいです。













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