男性上司からお菓子外しされたら?対処法と判断基準

「お菓子外し」は、女性が女性にする嫌がらせだと思っていませんか?多くの場合、女性対女性の構造になると思いますが、男性(しかも上司)から被害にあう場合もあります。本来なら相談すべき相手が加害者だったり、加害の温床を作っていることも。

本記事は、男性上司(以下、”上司”と表現)からの「直接加害」と「間接加害(スルー)」の2つの構造についてお伝えします。加害の詳細や、対処法・判断基準を知ることで、今後の方針を決めることができれば幸いです。

目次

上司がお菓子外しの加害者となる場合、その手口は2種類あります。

直接加害:上司自身がお菓子外し
間接加害:被害を見て見ぬふり

ここから先は、それぞれの加害詳細について確認しましょう。

社内で配られるお菓子には、「会社宛に頂いたお菓子」と「自前のお菓子」の2つがあります。お菓子外しの加害者に女性が多いのは、この両方のお菓子を配る機会が多いのが女性だからです。男性は前者のお菓子を配る役割を担うことがほぼなく、上司となればなおさら。しかし、「自前のお菓子」を配ることがあれば、加害のタイミングが生まれます。

自前のお菓子で直接加害をする場合、いくつかのパターンが存在します。自身の状況に当てはまるものがないか、確認してみてください。

①俺的「社内総選挙」の結果発表

上司の中の好感度が一定値を超えていれば渡す、超えていなければ渡さない。俺的「社内総選挙」の結果発表が行われている、恥も外聞もないパターンです。その場に数人いた場合でも全員に渡さず、露骨な結果発表をしてきます。

・あの子は話しかけにくいから
・仕事が忙しそうだったから
・仲が良い人に渡したらダメなの?

弁明は上記のようなものですが、上司という立場では「境界線があります」という発言はNGです。”上司”であれば、部下から不信感を抱かれないよう、表面上は公平に振る舞う必要がありますが、そこが理解できていない男性です。「上司」としての配慮よりも、自分の「オス」の部分を前面に出してしまう、公私混同タイプです。

②キャバクラ的「お前が、俺のNo.1」

特定の部下を露骨に優遇し、その人にだけ良い物(お菓子・お土産など)を渡すパターンです。相手への特別感を演出し、他の人を「その他大勢」扱いします。

・特に仲が良い相手だから
・個人的なお土産も渡したらダメなの?
・自分のお金なのに、全員に買ってこないとダメなの?

上記のように「上司という立場ではなく、個人として渡すんだ」と弁明することも。渡されなかった部下から見れば「えこひいき」にしか見えず、上司への信頼度は大幅にダウン。さらに「渡された特定の人」に対しても、他の女性社員からヘイト感情が向くことに気づいていないのが残念です。部下同士の中に対立構造を率先して作る、厄介なキャバクラ客のようなタイプです。

③デスゲーム的「脱落者はお前だ」

「社内総選挙」と構造は同じですが、こちらは「最下位にのみ配らない」パターンです。特定の人物にだけ配らないことで、「好感度ゲーム最下位、脱落者はお前だ」というメッセージを、本人と周囲に突きつけます。

・数が足りなかった
・席にいない時だったから
・自分のお金で買った物も全員に配らないとダメ?

上記のように、一瞬正論かも?と思える弁明をしますが、2回以上続けば、上司としてはグレーゾーンではないでしょうか?意図的か無意識かは別として、部下一名に「脱落者」として屈辱を与える行動です。デスゲームの主催者のように、俺は何をやっても許されるんだと「万能感」を勘違いしたタイプ。

鎌倉殿の13人の北条政子のセリフ風に言えば、「わざとやっているのなら人が悪いし、わざとでないなら気遣いがなさすぎます。どちらにせよ、私は不愉快です」。

直接加害は分かりやすい被害ですが、「間接加害」はパッと見では分かりにくく、狡猾で巧妙な加害手口です。助ける・助けないの判断基準は「被害者への好感度」。加害者がお菓子外しを実行している現場を見てもスルーし、相談されても対応しません。上司本人の手は汚さない、厄介な加害です。

風林火山にちなんで、4つのパターンに分けて紹介します(順番は入れ替わっています)。自身の状況に当てはまるものがないか、兵法の解説とともに確認してみてください。

①徐(しず)かなること林の如く

加害現場を見ても注意せず、後日個別に呼び出して注意するわけでもない。ただ静観しているだけのパターンです。静観し何もしないことで「お菓子外しがしやすい土壌」を準備し、「上司から承認を得た」と認識した加害者は、堂々と加害できる状況に。

「加害者の悪意に気づいていなかった」のであれば、ハラスメントの種が蒔かれていることに気づかない「危機管理の低さ」が問題。気づいて放置していたのであれば、お菓子外しハラスメントの黒幕は上司です。被害者が退職した場合、「会社に多額の採用コストが発生」することまで考えが及んでおらず、実は会社に損害を与えるタイプです。

静止している時は、林のように静かにして敵を誘う。

②動かざること山の如く

同僚からのお菓子外しを相談しても、まったく動いてくれないパターンです。

・お菓子もらえなかっただけで?
・気にしすぎじゃない?
・女性社員同士で解決できない?
・注意して波風立ててもねぇ…

お菓子の話ではなく大人のいじめだと主張しても、「おおげさすぎる」という対応で済まされます。部下からのハラスメント相談を「なかったことに」しようと舵を切ります。保身のために、何が何でも動かない。不動の意思を持ったタイプです。

守る時は山のようにどっしりと動かない。

③疾(はや)きこと風の如く

被害者が周囲に相談しようとしている雰囲気を察知すると、風の如き疾さで相談先候補に接触し先手を打ちます。「彼女は被害者意識が強すぎる」と自分が先に相談することで、被害者の相談先を潰し、現状維持されるよう行動するパターンです。

・お菓子外しが続いてほしい
・ハラスメントを放置していると周囲にバレたくない
・揉め事が起きると面倒

理由は様々かと思いますが、①や②が発生したあとに派生する手口です。まったく行動しないはずの上司が、「そこじゃないだろ」と思う場面で、思わぬ疾さを発揮します。疾さを身につけたタイプが上司であれば、お菓子外し問題の解決難易度は…絶望的だと心しましょう。

行動は風のように速く、敵に先んじる。

④侵掠(しんりゃく)すること火の如く

「お菓子外し」の手口には、「あー…あなたも食べる?」と嫌そうな笑顔で尋ねてくるものもあります。被害者が返事をした瞬間を見逃さず、可燃材料と火を同時に投げて攻め込んでくるパターンです。

昼ご飯食べ過ぎちゃったので、ダイエット中なので。「理由+大丈夫(いらない)です」と、空気を悪くしないよう答えると、「その言い方は良くないよ」と突如攻撃が始まります。

・毎回断って感じ悪いよ
・相手が傷つくって分からない?
・一旦受け取るぐらいの気遣いは必要

お菓子外しの被害者を追撃し、安全地帯に逃げることを許しません。しかし、「ありがとうございます」と受け取った場合でも、業火の炎で燃やされます。

・いつも受け取ってばっかりだね
・図々しいんじゃない?
・相手が優しいからって甘えすぎ

攻撃力が高い上司であれば、火種がなくても燃やします。過去の出来事、事実の捏造。すべてを可燃材料とし、逃げ道を塞ぎ、一気に激しく焼き尽くしてくるタイプです。回数を重ねるほど攻撃力が高くなり、被害範囲も拡大。社内で滅されるのも時間の問題に…。息のあるうちに、その戦場からは撤退することをおすすめします。

攻める時は火のように激しく、一気に攻め滅ぼす。

直接的・間接的に関わらず、上司がお菓子外しの加害側になれば、その空気は社内に伝染します。いつの間にかお菓子外しを超えて「この人になら多少のことをやってもOK」と見られ始めます。上司の小さな行動がきっかけで、気がつけば職場全体から軽く見られるポジションになることも。

「お菓子をもらえなかっただけ」と、ハラスメントの種蒔きを放置する上司は、いじめの土壌を率先して作っているも同然。被害者をさらに追い込む、黒幕的存在になるのです。

直接加害のパターン①・②であれば、自分と同じような被害者がいます。被害者同士で話すことで、心が壊れるのを防ぐこともできますし、被害者全員で上司の上司へ相談に行く方法もあります。数人同時に相談へ行くことで、上司が「彼女たちは被害者意識が…」と吹聴していても、数で押し勝つこともできます。

しかし、間接加害のパターンは厄介です。実際に手を下していないため、証拠が何もありません。さらに間接加害の場合、「被害者は1人」のことが多く、集団で挑むことは不可能。さらに、上司が「風」の力を持っている場合、突破口も塞がれている可能性も非常に高いです。

耐えるか、撤退か。この会社で得られるメリットとデメリットはあなたにしか分かりません。東南の風が吹かないその戦場で、軍師として賢明な判断を下しましょう。

くやしい。何かやり返せたら…。上司の悪びれない態度を横目で見た瞬間、胸に広がる黒い気持ち。被害者として当然の感情です。ですが、上司への仕返しはおすすめしません。仕返しをしてしまうと、「上司へ嫌がらせをした人物」として、一瞬で「滅」されます。

仕返ししたい「本当の気持ち」

被害者は「仕返し」をしたいのではなく、「こんなに傷ついている」と、上司や周囲へ知ってほしいのではないかと、私は思います。ですが、上司と同じ場所まで堕ちたとしても、きっと上司は理解してくれません。「嫌がらせをされた」と周囲に吹聴し、終わります。理解してくれない人に必死で訴えるのではなく、あなたを受け止めてくれる身近な人を大切にして、幸せな日々を過ごしてください。

もしくは本当に「不幸になってほしい」と願っているのなら、大丈夫。お菓子外しをする人間性は、プライベートのどこかで必ず滲み出ています。誰かが手を下さなくても、どこか空の下、自業自得の痛い目にあっているかもしれません。あなたが幸せになる傍らで、因果応報は起こっています。

上司の「自業自得」の痛い目

いや、でも、上司の不幸な話が知りたいんだよ…!と思う方のために、私が知っている「痛い目」を紹介します。お納めください。

私の入社当時、上司は既婚(小さい子あり)でしたが、1年以上経ったとき…離婚されました。家庭の話や、上司の考え方を何度も聞かされていましたが「まあ離婚一択だよね」というものでした。「俺は何をやっても許されるんだ!」といった、勘違い万能感(直接加害③)が滲んでいたと思います。

離婚後は本物のキャバクラにはまり、「お前が、俺のNo.1(直接加害②)」の嬢に、お金とプレゼントを貢いでいました。「高額プレゼントをあげたのに、食事は断られるんだよ。脈ないのかな?」と、望む答えがもらえるまで、延々と聞いてきたことを思い出します。しつこい…。結局、食事には行けなかったようです。

会社での「敷地内ヒエラルキー」により、部下の女性数名からは、耳心地のいい・気分のいい言葉を提供されるポジション。その結果、「イケメンで、頼りがいがあり、オシャレな俺」と自認。さらにキャバクラのリップサービスを鵜呑みにし、最終的には「イケてる高スペック男性」だと自認していました。現実は、二重瞼の青ひげ(30代・ギリ前半)、離婚されバツイチ(養育費支払い中)、見栄のため散財する、中小企業の主任(高収入ではない)。見まごうことなき、勘違いおじさんが爆誕していました。

自称高スペックは、取引先の20代前半の女性に恋をしましたが、相手のやんわりとしたお断り言動を理解できず…。「だって、俺だよ?」の精神で、しつこく誘い続けていました。実らずでしたが…。色々ありすぎて、もうこれ以上は書けません。「お菓子外しをする上司」は、いつの間にか現実との歪が生まれ、勘違いおじさんになっています。放っておいても、どこかで何かが起きています。あなたは何もしなくて、大丈夫です。

本来相談すべき相手が「お菓子外し」の加害者となった場合、解決の難易度は一気に上がります。一時的なものと考え耐えるのか、一事が万事と捉え撤退するのか。あなた一人では会社を変えることはできませんが、あなた自身はいつでも動けるのです。

風を読み、祈りを捧げ、東南の風を吹かせることに力を注ぐのか。それとも分の悪い戦場からは撤退し、新天地で新しい物語を始めるのか。あなたしか分からない状況の中で決断したのなら、その選択が正解です。自分の中に判断基準を持ち、自分の力が発揮できるステージで活躍してください。

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