家族経営の小さな会社で、お菓子外しをされたら…。しかもその相手が、社長の奥様だったら…。解決策があれば知りたいと思いますよね?しかし結論から書くと、お菓子外しの相手が「社長の奥様や親族」だった場合、解決策がほとんどないのが現実です。
当記事は、家族経営の会社でお菓子外し被害を受けた私が、逃げ場のないリアルを当事者目線でお伝えします。どんなメンタルで臨めばよいか?どんな態度で接すればいいか?はたまた退職か?この記事を読み終えたとき、自分の今後を考える判断基準ができれば幸いです。

解決策がない4つの理由
担当部署や信頼できる上司へ相談、味方になってくれる同僚へ相談。「よく聞く解決法」が、まったく効果を発揮しないのが家族経営です。家族経営特有の構造が、次のような理由で「独特の逃げ場のなさ」を生み出しています。

①注意できる人がいない
加害者が「社長の奥様や親族(この記事では”家族”と表現)」や、家族に気に入られている人物の場合、社内には注意できる人が誰もいません。家族が「赤と言えば赤」「黒と言えば黒」になる空気のなか、その相手に注意をすれば自分の居場所がなくなります。家族経営の場合は、一瞬で村八分。そんなリスクを冒してまで、動いてくれる人はほとんどいません。
②部署移動できない
部署移動は通用しません。そもそも部署という概念が存在しない会社が多い印象です。事務員・営業・仕入れ担当社員など肩書で業務が分かれていても、結局は全員同じ部屋で仕事をしており、部署は存在せず。
または、部署が2〜3個ある会社の場合でも、人事配置の決定権を家族が握っていたり、もしくは口を出せば全てをひっくり返せる権限を持っています。
毎日同じ席・同じ顔ぶれの中で、加害相手と顔を合わせ続けるしかない状況です。
③加害者との距離が近すぎる
家族経営の事務所では、加害者と被害者の席が向かい合わせや、隣同士であることも珍しくありません。狭い室内のため物理的に離れることもできず。加害者が近距離にいるストレスは、じわじわと蓄積していきます。
④同じ被害者がいない
家族経営は「人数が少ない」ことが多く、雇われ事務員が自分一人という場合も珍しくありません。お菓子外し被害にあうのは、ほとんどの場合「雇われ事務員」です。同じ被害者がおらず、助けてくれる人もいない。孤独が孤独を呼び、逃げ場がなくなっていきます。
我慢か退職の二択
家族経営の悪いところが、強烈に前面に出てしまった状況では、選択肢は「我慢」か「退職」の二択になります。

・加害者を注意できる人がいない
・部署移動はできない
・加害者との距離が近すぎる
・孤独
「お菓子外し問題」を必死に解決してまで、この家族経営で働きたいのか考えたとき、「働きたい」と即答できない場合は、「退職すること」が、自分を守る確実な手段となります。

様子見できる判断基準
「お菓子外しをされた=いきなり退職」ではありません。お菓子外しの中にも、様子見可能なものもあります。

・お菓子外しの頻度が低い
・給料や仕事内容、居心地の良さが勝る
上の項目に該当して、なおかつ「ここで働きたい」ときっぱり思えるのであれば、継続も選択肢のひとつ。ただし、お菓子外しをされたときの心の持ち方だけは、きっちり準備しておきましょう。
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体験談:奥様からのお菓子外し
ここからは、私の「お菓子外し被害体験談」をお話します。
社長(夫)、社長の奥様、一般社員の男性数名で構成された会社で、事務員は私だけ。逃げ場のない空間で、加害者は奥様でした。家族経営の奥様と言えば、裏の社長と言っても過言ではありません。社内で平和に過ごしたいのなら、絶対にご機嫌を損ねてはいけない相手です。選択肢は…耐えるのみになります。

「あなたも食べる?」
お客様から手土産を頂いたときは、「◯◯様からいただきました」と奥様へ渡し、奥様のタイミングで配ってくれます。奥様の虫の居所が悪い時や、なんとなく「意地悪したいと思ったとき」に、お菓子外しされる印象でした。
男性社員たちに「食べてね」と先に配り、私には「あなたも食べる?」の言葉。なぜ私だけ確認…。私にも「食べてね」でよくない?と思いましたが、平和に過ごすために「はい。ありがとうございます」と笑顔で答えていました。
「全員分足りないけど…あなたは食べる?」
男性社員たちに「美味しいお店のだから、たくさん食べて」と2個ずつ配る。あと1-2個ほど残った状態で「全員分足りないけど…あなたは食べる?」と私の元へ。私が食べたら、社長か奥様のどちらかが食べられない状況では、「いえ、いいです」と笑顔で遠慮するしかありません。「あなたには配らない」と直接言わず、私自身に「いりません」と言わせる、なんとも巧妙な作戦。
「私はいいから、あなたが食べてね」と言われたことが一度もないのは、なぜでしょうか…。
ストレスは溜まる
お菓子外しの頻度は控えめでしたが、やはりストレスは溜まります。女性は私と奥様のみで、席は向かい合わせ。私に行き渡らなかった(諦めさせた)お菓子を食べながら、「やだ、これ美味しい」と笑顔で話しかけてくる。ドラマで見かける「姑の嫁いびり」そのものでした。
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私の業務に支障はないものの、たまーに発生するお菓子外し。奥様の気分次第で発生する、ちょっと嫌なイベント。ストレスは徐々に溜まっていきました。最終的には、お菓子外し以外の理由も重なり退職しましたが、嫁いびりのような環境から脱出できて心は晴れやか。
奥様は、仕事のストレスや、社長から怒られたうっぷんを晴らすため、ちょっとした嫌がらせを楽しんでいたんだろうな…。お菓子を小道具に使って…。と、今なら分かります。
お菓子外しは「大人の仲間はずれ」
お菓子外しは、日常の一コマに紛れ込んだ「大人の仲間はずれ」です。小さい頃に体験した、「ふーともちゃんにはお菓子あーげない」の、大人バージョン。「お菓子」という仲間の証を一人にだけ渡さないことで、「あなたは輪の外」と示す、陰湿なアレです。
お菓子外しで悩んでいる人は、お菓子が欲しいわけではありません。自分だけが集団から外されることで、「ここにいてもいいのか」という不安を覚えて悩んでいるのです。逆らえない相手から、相手の気分次第で意地悪される関係に、不安や居心地の悪さを覚えるのは当然だと私は思います。
家族経営は、解決よりも脱出を
家族と会社の境界線が曖昧な、閉ざされた世界での「お菓子外し」。職場いじめというよりも、「姑の嫁いびり」「憂さ晴らし」という響きがマッチするような構造です。
小さな会社だから…。相手は”家族”だから…と。他者にばかり気を使わなくていいのです。自分を尊重してくれない相手を、あなたが尊重してあげる必要はありません。仲間に入れてもらえない…と落ち込んで下を向けば、あなたの視界には自分の足が映るはず。あなたを別の世界へ連れて行ってくれる希望の翼です。籠の中の鳥ごっこはもうやめて、そこから脱出してみませんか?空は意外と広いかもしれません。




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