ちょっとお菓子をもらえなかっただけ。お菓子ぐらいで…私が気にし過ぎなのかな。もっと大きな問題で悩んでる人もいるんだから…。もしかして嫌われてる?…いや、そこまでは…と、出口のない迷路を彷徨っていませんか?
私も過去に、その迷路に迷い込み、自分がおかしいんじゃないかと夜な夜な検索をしていました。その迷路を無事に脱出して気づいたのは、「お菓子外しされたことを気にするのは普通」だということです。この記事では、「気にしてしまう自分」を責めずに済む考え方と、自分の心の守り方をお伝えします。
「気にしてしまう自分」は、おかしくない
悪意を持って行動しない限り、「一人にだけお菓子を配らない」という発想や行動には至りません。自分に向けられる悪意を感じ取ったのだから、傷ついて気にするのは当たり前です。周囲の空気を察知する力が高い人や、他人の機嫌を読むことに長けている人。本来は強みになる繊細さが、わずかな悪意に対しても同じように反応してしまうため、「諸刃の剣」状態になっていることもあります。

お菓子外しは気にしないのが一番。相手が幼稚なんだと割り切ろう。無視したらいい。冗談っぽく言い返したらいい。こんな言葉が並んでいると、「他の人ならこんなふうにできるんだ」「私が気にし過ぎなのかも」と、自分の弱さに目が行ってしまいます。ですが、一人ひとり感性は違います。隣の人が割り切れたことを、あなたが割り切れなくても、それは普通のことです。
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「気にしないフリ」は自分を傷つける
「別にお菓子ぐらい気にしていないし」と自分に言い聞かせ、平気なフリを続けてしまう。自分を守るための振る舞いですが、自分の気持ちを追い詰めることにも繋がります。行き場をなくした「本当の気持ち」は、声を上げることなく、いつの間にか壊れていくこともあります。「本当の気持ち」を認めてあげることが、自分を守る最初の一歩です。
人は「仲間外れにされる」ことに、本能的な痛みを感じるようにできています。実は、気にする人がおかしいのではなく、「気にならない人の方が珍しい」のです。
相談したら「気にし過ぎ」と言われた

身近な人や職場の人へ相談したときに、「気にし過ぎじゃない?」と返されることもあります。お菓子外しは、職場という閉ざされた空間で、敷地内ヒエラルキーの中で行われる独特の被害。一度も体験したことのない人には、その「じわじわ感」が想像できず、「お菓子をもらえなかっただけ」と映るからです。「気にし過ぎ」という言葉は受け止めず、「この人には伝わらなかったか」と思うようにしましょう。

「気にし過ぎ」と言ってくる人の心理
「気にし過ぎ」と返してくる人は、悪意があるとは限りません。性格や心理、今までの環境が影響していることも多くあります。

・深刻な相談に向き合いたくない
・波風を立てたくない
・「お菓子」のワードで軽く受け止める
・見聞きした経験がなく想像できない
・本人の気が強い(言い返せばいい)
「気にし過ぎ」発言は、相手の想像力や経験不足、少しの保身から来ています。「気にし過ぎ」というワードにあなたが反応して、自分の心に波風を立てなくていいのです。
「私の気持ちを理解して」は難しい
「気にし過ぎ」と言われると、どうにか今の状況を分かってほしいという気持ちになります。「気にし過ぎじゃなくて…」と、自分の気持ちを受け止めてもらいたくて、つい続けてしまうことも。ですが、どんなに一生懸命話しても、相手の置かれた環境では理解できないこともあります。
仲間外れにされる痛み、下に見られている恥ずかしさ、言い返せない悔しさ。これらを共感してほしいのに、「お菓子をもらえなかっただけじゃん?」と軽く扱われた気がする。「理解されない傷」を負わないために、理解してもらえない相手には話さないことも、自分を傷つけない選択肢です。

気持ちを吐き出す場所はどこ?

苦しい気持ちを言葉に載せて吐き出したいけど、話せる相手がいない。話せる相手が一人いるけど、「またその話…」と思われたら嫌で、いつも話せるわけじゃない。「苦しい」という言葉を押し込めてしまうと、その気持ちと孤独に押し潰されてしまいそうになります。
信頼できる相手に話をするのが一番理想的ではありますが、他にも方法はあります。ここから先は、自分の気持ちと頭の整理ができるツールを紹介します。
①他人に話を聞いてもらう
気持ちや頭の中の整理をするために一番オススメなのは、やはり「話す」こと。自分の話す言葉を聞いているうちに、「自分はこう考えていたのか」と客観的に理解することもできるからです。
ですが、社会人になると「聞いてほしいタイミングで、聞いてくれる相手がいない」ことが当たり前ですし、夜に突然「愚痴聞いて」電話は敬遠されがち。そんなときに利用したいのは、「話し相手のサービス」。早朝から深夜まで、「自分の聞いてほしいタイミングで、話を聞いてくれるサービス」です。自分の話を受け止めてくれる相手は、非常に貴重な存在。気持ちを吐き出すことで、自分の気持ちが一段クリアーになります。
②X鍵垢で気持ちを吐き出す
X(旧Twitter)の鍵垢なら、140文字で気持ちの整理ができ、スマホ1つで完結します。誰にも見られない場所のため、自分の感情を思いのままに書きつづることができます。痛み、苦しみ、言い返したかった言葉。自分の気持ちを言語化していくなかで、「私はこう感じていたんだな」と自分の感情を客観視でき、気持ちの整理ができるようになります。
③公開アカウントでSNSに投稿
一人で書きつづるのではなく、他の人からのリアクションやコメントがほしい場合は、SNSの公開アカウントで投稿する方法があります。自分が発信者になるだけではなく、「同じような出来事の経験者」が発信しているSNSに、リアクションやコメントを残すことでも十分です。「私だけじゃなかった」と知るだけで、心は救われます。
ただし、SNSへの投稿は全世界へ発信されるため、コメントを発信する際は、個人の特定や言葉に細心の注意を払う必要があることを忘れずに。
④本の言葉の力を借りる
傷ついた気持ちの言語化は意外と難しく、当事者本人も「自分の気持ちや感情をうまく整理できていない状態」も珍しくありません。そんな時は、「本の言葉の力を借りる」こともおすすめです。
エッセイ、小説、漫画。こちらから話しかけなくても、ずっと寄り添い、言葉を紡いでくれます。自分の気持ちとリンクする一文を見つけると、自然と涙が出てくることも。今の自分を癒やす言葉に触れたり、未来への小さな希望を見出したり。「自分はこう思っていたんだ」と知ることで、気持ちと頭の整理ができます。

あなたの気持ちを決めるのは、あなた
「お菓子をもらえなかっただけ」で傷つくのは、人として当たり前のことです。「気にし過ぎなのかな…」と自分の心を鈍化させず、相手の悪意がきちんと分かる、誠実で繊細な心を持ち続けてください。他人の悪意によって傷ついていることを自分自身が受け止め、心を守る方法を少しずつ増やしていきましょう。

自分の気持ちという道に、他人の感性で標識を立てると、心の迷路が出来上がってしまいます。あなたの道には、あなたの感性で標識を立ててください。たまには気持ちを吐き出しながら、一歩ずつ歩いていきましょう。1年後、今より少しだけ笑っていられる未来のために。



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