入社初日から職場いじめ。転職3日で退職(後編)【体験談】

なかなかうまく行かない転職活動の末、製造業の事務職に就職。しかし、喜びもつかの間。その職場は「退職を撤回したい前任者&事務員たち(6〜7人)」vs「経営陣」が揉めている最中の、地獄のような状況でした。受け入れ体制が整っていない職場に入社してしまった…そんな体験談の後編です。

なかなか知ることのない理不尽な職場いじめのリアル。「こんな職場もあるんだ」と知っておくだけでも、転職するときの判断基準になりますし、同じような状況に置かれたときの心の準備にもなります。同じ状況に陥ったときにどう行動するか、ぜひ考えてみてください。

目次

入社2日目。めげずに出社するも、昨日と同じく存在を完全スルーされていました。ただ、昨日と違ったのは、午前中に仕事(発注業務)を教えてもらえたこと。手順を教わるため、発注専用PCがある別の棟へAさんと一緒に移動しました。

まずはAさんがお手本を見せてくれます。私はその横で必死にメモするも、Aさんは「いつものスピード」でシャカシャカ処理をするため、メモがまったく追いつきません。

すみません、この部分の手順を確認したいんですけど

忙しいので、もう一度教えてる時間はないです

メモが追いついてないので、もう一度教えてください

ダメです…終わりましょう

まさかの強制終了。
分からなかった部分はそのまま放置で、事務室へ強制帰還となりました。これは間違いなく、新しい嫌がらせスタイルだと確認しました。表面上は引継ぎを装いながら、メモを取らせず仕事の手順を覚えさせない。そして「仕事を教えても、覚えられない無能な新人」を爆誕させる。「私がいないと困りますよ」と、経営陣にアピールする気でしょうか。この会社で働いていける気が…まったくしない。

事務室に戻ると、昨日と同じようにパイプ丸椅子に座っているよう指示を受けました。

昼休みになれば、事務員たちは全員で食堂へ向かいます。もちろん私は置き去り。一人で食堂へ行き、事務員たちとは離れた机で一人ポツンとお弁当を食べる。この頃は「ボッチ飯」を恥ずかしいと思っていたので、とても惨めな気持ちでした。

そして午後はまた、パイプ丸椅子。何かできることはないかと申し出ても、昨日同様に箒を渡され外掃除の指示。職場いじめされているのに、「分かりました」とニコっと返事をしなければいけない…惨めでした。この会社に来てから惨めな思いばっかりです。そして定時になり、退社…。

昨日、事務員全員が女性役員にお叱りを受けたことで、「今日から何か変わるかも?」と期待していましたが、何も変わらず。一般従業員が役員の指示を無視するような会社もあるんですね…。ようやく転職できた会社を職場いじめで追い出されるなんて、考えたこともありませんでした。

入社2日目、ゲッソリして帰宅。
「せっかく再就職できたのに!」という気持ちと、「あの職場は無理」という気持ち。どちらも本音で、どうしよう…どうしよう…と考えがまとまらず。

仕事を頑張って覚えれば、事務員たちも受け入れてくれるのでは?と、今朝までは思っていました。ですが、「絶対に仕事を覚えさせてたまるか」というAさん、「絶対に受け入れません」という事務員たちも。これじゃあ仕事も覚えられないし、事務員たちと馴染むことすらできません…。

そのうち「仕事を覚えられない新人」は、経営陣からも目をつけられて…。そんな最悪な未来が、簡単に想像できました。自分の運の悪さがつくづく嫌になります。

なんで私がこんな目に…せっかく決まった就職先だったのに…。生活するにはお金がいるのに…。あの人達、私を無職にしようとしてるって分かってる?悔しさと腹立たしさで涙が出てきました。この職場で働くことは諦めないといけないかな…。

せっかく決まった転職先だっただけに、悔しさでいっぱいでした。

入社3日目。
昨晩書いた退職届をバッグに忍ばせて、出社しました。一応タイムカードを押したあと、事務室には向かわず、女性役員の元へ。退職届を出すと、「辞められると困ります」と引き止められましたが、この会社で働けるわけがありません。

Aさんがきちんと引継ぎしてくれないこと。丸椅子に座らされ続け、未だに席が準備してもらえなかったこと。そして、事務員一丸となり職場いじめをしてくるため、こんな状況では働けないと報告しました。事務員たちには挨拶せず、そのまま帰宅。退職となりました。

転職先の会社が、「受け入れ体制が整っていない」なんて全く想像していませんでした。職場いじめを受ける続けながら働くなんて、絶対にお断りです。

「ここは会社側に問題があったから…しょうがない」そう思うしかない出来事でした。ものすごく嫌な思いをした数日間でしたが。こんな苦い経験をした私ですが、この後も失敗を続けながら、どうにか今の会社に出会うことができました。自分に合う会社は必ずあります。取捨選択しながら、諦めずに一歩ずつ進んでいきましょう。

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