【体験談】大企業工場ピッキング作業のメリットは?女性視点のリアル

倉庫のピッキング作業に興味はあるものの、「働くメリットってある?」「女性でも働きやすい?」と気になる人も多いのではないでしょうか。「女性活躍中」と謳われていても、実際の環境は、現場で働いてみないと分からない部分も多いものです。

結論としては、大企業でのピッキング作業は、メリットが多いです。私は派遣社員として大企業の工場で9ヶ月間ピッキング作業を経験しました。働く前は同じような不安を抱えていましたが、実際に働いてみると、意外なメリットがいくつもありました。

この記事では、実際に働いた体験をもとに、女性視点で感じたピッキング作業のメリットと現場のリアルを紹介します。求人情報だけでは分からないポイントも紹介するので、ピッキング作業に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

大企業の工場でピッキング作業を経験してみて、いくつものメリットを感じました。整理すると、次の4つに大きく分けることができます。

・精神面(人間関係)
・環境面(空調・トイレ)
・生活面(服装・メイク)
・健康面(体力全般)

体力がつくことは想定していましたが、他のメリットに関しては嬉しい誤算でした。ここからは、実際に働いて感じたメリットを、女性視点の体験を交えながら紹介していきます。

大企業の工場でのピッキング作業は、適度な距離感の人間関係が大きなメリットの一つです。倉庫内を歩き回りながら一人で黙々と進める仕事のため、作業中に集まっておしゃべりや噂話をしている時間はありません。全体の目標件数が設定されており、未達の場合は残業につながることも。そのため、次々と部品を集めていく必要があります。結果として、人間関係は挨拶程度の関わりが中心になります。無理に誰かと仲良くする必要もなく、一人で過ごしていても浮かない雰囲気でした。人間関係の距離感は、あっさりしていました。

事務職では、同じメンバーと長時間同じ空間で働くことが多く、ちょっとしたスキマ時間に噂話や品定めのような会話が始まることもあります。そうした空気に疲れてしまう人にとっては、「悪口を言われない」「噂話に巻き込まれない」というだけでも、かなり働きやすい環境に感じました。

■作業中の私語は本当にないの?
作業中に集まっておしゃべりする人は見かけませんでした。大企業の工場はルールが徹底されており、ルールを無視した行為が目につきやすい環境のためです。仲の良い人とすれ違う時に「おつかれ〜」と声を掛ける程度でした。

■休憩時間、一人でも浮かない?
一人で過ごす女性も多く、「グループに入らないとやっていけない」などは、まったくありませんでした。大企業の工場は人数がとても多く、誰がどのように過ごしていても、誰も気にしていない環境でした。食堂で一人でご飯を食べても、休憩室で一人座っていても問題なく過ごすことができます。

■仲の良い人はできない?
毎日会うなかで、徐々に仲良くなる人も出てきます。最初は挨拶のみ→挨拶に+α→作業中に「おつかれ〜」と言葉をかけあえる→お昼ご飯を一緒に食べる。このように、徐々に仲良くなることもあります。ですが、仲良くなったからといって毎日一緒に過ごす必要はなく、適度な距離感を保てるのも、魅力の一つです。

大企業の工場でのピッキング作業は、職場環境が整っていることも大きなメリットの一つです。私が働いていた工場は空調設備が整っており、作業中に「暑い・寒い」と感じたことはありませんでした。トイレも清潔で、工場内の清掃も行き届いていました。工場のイメージとしてよく挙げられる「きつい・汚い・危険」という3Kとは真逆で、働きやすい環境が整っていました。

■本当に暑く(寒く)ないの?
作業エリアは、ピッキング作業で動き始めるとちょうどよいと感じる温度でした。また、食堂やトイレに移動しても暑さや寒さを感じないので、エリアごとに設定温度が異なるのかもしれません。屋内であればどこにいても快適な温度で過ごすことができます。

■トイレはキレイなの?
トイレはキレイです。床にゴミが落ちていることもなく、手洗い場の水ハネや鏡の汚れもありません。ゴミ箱や生理用ボックスも、きちんと片付けられていて清潔。外部の清掃業者が掃除をしてくれており、トイレが汚いと感じたことは一度もありませんでした。

■工場内は清潔?
工場の敷地内全体が清潔です。外部の清掃業者が、決まった手順で毎日掃除をしてくれているため、やり残しがありません。さらに、大企業の工場は「4S(整理・整頓・清掃・清潔)」の意識が高い印象。足元のゴミ(小さいビニールゴミ)一つでも事故のキッカケになるため、工場内の床にゴミが落ちているということは、ほとんどありませんでした。

ピッキング作業は、身支度の負担が少ないこともメリットの一つです。仕事中の服装は、作業服(制服)と安全靴。現場によってはアクセサリーは禁止、ネイルも装飾付きはNG(単色はOK)など、服装はかなりシンプルです。「メイクは社会人のマナー」といった雰囲気もなく、バッチリメイクをしている人もいれば、すっぴんの人もいます。服飾費への出費は大幅に減り、朝の身支度もかなりシンプルになりました。

■通勤中の服装は?
私の働いていた工場は更衣室がなかったため、作業服を着て出勤していました。更衣室がある工場の場合は、ラフな服装やバッチリした服装など、人によってさまざま。通勤中の服装に指定がなければ、初日は無難な服装(少しきれいなシャツ+ズボン)で出勤し、周囲の人の服装を確認するのがおすすめです。

■通勤中の靴は?
スニーカー(紐を結ぶ必要がないタイプ)やスポッと履ける靴の着用率が高い印象です。出社時間は全員バラバラですが、退勤時間は全員一緒。ピッキング作業員が一斉に靴箱へ向かうため、退勤時の靴箱エリアはとても混み合います。靴を履くのに時間がかかると後ろが詰まってしまうため、流れに乗ってスポッと履ける靴を選ぶ人が多い印象でした。

■作業服は自分で準備するの?
基本的に、作業服(制服)は工場から支給されます。上着とズボンのセットが支給されることもあれば、上着だけ支給されることもあります。毎日洗濯が必要なため、何セット支給されるかも気になるところです。

■作業服の中は何を着る?
動き回って汗をかくため、汚れてもいいTシャツを着ています。工場内では上着のボタン(ファスナー)を完全にしめるため、どんなに可愛いシャツを着ても外から見えません。結果として「どうでもいい安いTシャツ」を着るところに落ち着きます。

■安全靴は自分で準備するの?
基本的に、安全靴は工場から支給されます。支給される場合は、制服と一緒に渡されるのが一般的。もし自分で購入が必要な場合は、ワークマンなどで購入できます。

■どんなメイクしてる?
バッチリメイクの人からすっぴんの人、眉毛だけ書いている人。すっぴん+マスク着用の人もいたりと、メイクについては「自由」。工場の雰囲気が分からない初日は、無難なメイクで出勤。周囲を見て、「その工場の許容範囲」を確認することがおすすめです。

■髪の毛はどうするの?
基本的には、肩より長い髪の毛は、安全のために一つに結びます。結ぶ位置は低め(首の後ろ)。髪色やパーマについては、特に指定されていないことが多いです。ただし、華美な髪ゴムは、工場によってはNGなことも。初日は、無難な髪ゴムがおすすめです。

■アクセサリーはダメ?
勤務先の工場によりますが、アクセサリーをつけている人は少ない印象でした。ピアスやネックレスが落ちて部品に混在する可能性や、指輪が部品に傷を付ける可能性もあるためです。

ピッキング作業は、歩く→立ったまま作業→歩くが基本のため、働いているうちに体力がついてくることもメリットの一つです。大企業の倉庫内は広く、気がつけば一万歩以上歩いている日も珍しくありません。仕事時間そのものが軽い運動になるため、程よい疲労があり、夜は自然と寝付きが良くなりました。

また、私が働いていた工場では食堂が利用できたため、野菜を手軽に食べることもできました。運動・睡眠・食事のバランスが整いやすく、気がつけば内面から健康的な生活に。体力アップは想定していましたが、睡眠や食事まで整った点は、思いがけないメリットでした。

■立ちっぱなし、きつくない?
同じ姿勢で長時間はきつくなりやすいですが、「歩く→立つ→歩く」の動作を交互に行うため、きついと感じたことはありません。

■体力ないから不安
日常でまったく運動をしない人は、初日から一週間は、特に疲労を感じやすいです。ですが二週間も経てば、徐々にペースをつかめるようになり、一ヶ月後には定時でもまだ余裕があるようになります。日々まったく運動をしない、体育の成績が2〜3の私でも働くことができたので、平均的な体力の人なら問題なく働けると思います。

■工場が広いと棚の場所覚えられないかも
一ヶ月働けば棚の場所は覚えられます。いつも行くスーパーの店内を「なんとなく覚えてしまう」のと同じ感覚です。棚には番号が割り振られているため、ある程度の場所を覚えたら働けます。一ヶ月、二ヶ月と経つごとに、棚の場所がはっきり分かるようになります。

■社員食堂が利用できるの?
多くの大企業工場には社員食堂がありますが、利用対象者は工場によって異なります。全員一律に利用できる場所もあれば、正社員・派遣社員ごとに値段設定が異なる場合もあります。気になる場合は、事前に確認しましょう。

■社員食堂って定食メニューだけ?
サラダや味噌汁などの単品メニューも購入できます。自作のおにぎりに添えるだけでバランスの良い昼食にすることも可能です。

■社員食堂で食べすぎて太らない?
毎日のピッキング作業でカロリーを消費できるため、太りにくいです。つい食べすぎてしまう日もありましたが、最終的に体重増加はありませんでした。ダイエットをしていないのに体重が減り、体が引き締まる変化まで。姿勢も整ってきて、予想外のメリットでした。

■寝付きが良くなる?
一日中軽めの運動をしている状態のため、帰宅後お風呂に入り食事をすれば、自然と寝付きが良くなります。翌朝も起きやすく、睡眠面での生活リズムも整いやすくなります。翌日の仕事も、体力・集中力ともに非常に良い状態で行えるため、安定して働くことができます。

想定外のメリット

この健康面からくる意外なメリットは、帰宅後に悩む時間が減ったことです。運動・食事・睡眠のバランスが整ったことで、「悩みながら自分を責める」ことが減った気がします。反省はするけど、自分を責めたり後悔はしない。そんなメンタルに変わっていきました。体の健康が、心の健康に影響したことは、嬉しくも大きな誤算でした。

人間関係や事務職に疲れ、「3ヶ月だけ」のつもりで選んだ大企業工場でのピッキング作業。実際に働いてみると職場環境がとても良く、気がつけば派遣社員として9ヶ月働いていました。

工場の仕事というと「きつい・汚い・危険」といったイメージがありますが、大企業の作業現場はそのイメージとは大きく異なります。

人間関係の距離感を大切にしたい人や、黙々と作業する仕事が好きな人には、ピッキング作業はとても働きやすい仕事です。もし今の職場の人間関係や働き方に疲れているなら、一度こうした仕事も選択肢に入れてみるのも一つの方法です。場所を変えるだけで、自分に合う環境を知るきっかけになるかもしれません。

大企業の工場勤務はどうでしたか?と聞かれれば、「働きやすくて楽しかったです」というのが、私が9ヶ月働いた感想でした。

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