【体験談】仕事の発注ミスは自腹が当たり前?家族経営は仕方がない?

「ミスしたら自腹で弁償」という独自ルールがある会社に、違和感や不安を抱えたことはありませんか?結論から言うと、「ミス=自腹で弁償」は当たり前ではありません。黒寄りのグレー、いわば「従業員だけが損をする仕組み」です。

この記事では、低賃金の事務員時代に経験した、理不尽な発注ルールの体験談を紹介します。発注業務を担当し、発注ミスをすれば自腹で弁償。家族経営の職場を複数経験してきた中でも、特に違和感が強かったルールです。ルールと報酬のバランスが取れていない職場では、長く働くことは困難です。

「理不尽な独自ルールを受け入れる必要はない」この視点を持つだけで、「自分がおかしいのか?」という不安は軽くなります。自分の働き方を見直すための判断材料として、読んでいただければ幸いです。

目次

当時はうまく言葉にできませんでしたが、振り返ってみると、いくつかの気づきがありました。

①違和感は、自分を守る感覚
②我慢以外にも選択肢はある
③会社の規模に関係なく、守るべきラインはある

「小さな会社だから仕方ない…」と諦めながら働くことは、自分がその環境に違和感を覚えているサインです。自分で自分を説得しないと働けない場所は、自分の人生を支える場所ではないと私は思います。

私がその会社に入社したとき、発注業務の引き継ぎで最初に教えられたのが、この一言でした。 

「発注ミスをしたら、自腹で買い取りなんですよ」

これまで複数の職場を経験してきましたが、この独自ルールを掲げていたのは、後にも先にもこの家族経営の1社だけ。扱う商品の単価は5,000円以上。ミスなく発注を続けてもインセンティブ(給料への上乗せ)はありませんが、失敗したときだけ個人が負担する仕組みでした。

試用期間中の手取りは10万円台前半、正社員登用後も12万円ほどの予定でした。いわゆる「低賃金な地方の女性事務員」です。1回のミスで5,000円。手取りの約4%が消える計算になります。手取り12万円からの5,000円は、生活に与えるダメージが大きすぎます。

リスクは弱い立場の個人持ち、リターンは会社側。そんな理不尽が「当たり前」とされている空気でした。

当時の私は、「家族経営だし、小さな会社だから仕方ない?」「でもミスは自腹って…」と強い違和感がありましたが、その気持ちをうまく整理することができませんでした。

今は、責任と報酬のバランスが崩れていることに、強い違和感があったのだとわかります。本来、発注ミスを防ぐのは個人の注意力だけではありません。マニュアル、ダブルチェック、最終確認の体制。会社側が整えるべき仕組みの問題でもあります。

その体制が整えられていない状態で、「ミスした人が個人で払ってください」で終わらせる。さらに、家族は発注業務に携わらないため、自腹を切る可能性があるのは他人である従業員のみ。これは再発防止の対策ではなく、弱い立場の従業員に責任を押し付けているだけの仕組みだったのです。

家族経営では、社会的ルールよりも「これがうち(我が家)のルール」が優先されやすい構造があります。外から入った従業員(他人)は、その会社独自のやり方に合わせる側になります。

「昔からそうだから」
「うちは小さい会社だから」
「みんなで協力しないと」

一見アットホームに聞こえる言葉ですが、違和感を飲み込ませる便利なフレーズにもなります。しかし、小さな家族経営の会社だということと、従業員に過度なリスクを負わせることは、まったくの別問題です。会社の規模に関係なく、守るべきバランスはあります。

もし、日常業務の中で起こり得るミスに自腹で対応する会社に出会ったときは、一度立ち止まって考えてみてください。

・責任が一方的に偏っていませんか?
・「そういう会社」で説明が終わっていませんか?

もし当てはまるなら、その違和感はおかしなことではありません。私たちは安定した生活を送るために働いており、ミスへの責任が重すぎれば、その基盤が揺らいでしまいます。そのため、不安を抱くことは決して甘えではありません。

理不尽なルールに出会うと、「これが普通? 私が神経質なの?」と不安になります。ですが、受け入れるしかないか…と諦める必要はありません。「その職場」でないといけない強い理由がなければ、私たちは「環境を変える」という選択肢を持っています。

「これさえ我慢すれば働けるし…」という考えは、真面目だからこそ生まれるものです。理不尽に耐え続けることが社会人なのではありません。

働く以上、ミスは必ず発生します。そのミスを弱みのように扱われてしまい、心の余裕がなくなる状態は、本当に安心して働ける環境といえるでしょうか。働く場所は、我慢を続ける場所ではなく、自分の人生を支える場所なのだから。

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