女性の職場いじめ典型例!「お菓子外し」のリアルな内容【体験談】

職場いじめの典型例のひとつが「お菓子外し」です。
「お菓子をもらえなかっただけでしょ?」と軽く見られがちですが、実際にはターゲットのメンタルをじわじわ削る巧妙な嫌がらせ。周囲を巻き込んで、「みんなで仲間外れ」の空気を作り出すのも特徴です。

私も過去に「お菓子外し」を経験しました。本記事ではそのときの体験談や、実際にどんな手口で行われるのかを紹介します。

職場いじめは誰にでも起こり得ます。あらかじめ手口を知っておくことで、「ああ、このパターンね」と冷静に受け止められ、自分を守ることに繋がります。ぜひこの記事で、「お菓子外し」のリアルを読んでみてください。

目次

まず、「お菓子外し」とはなんなのか?簡単にご紹介します。

✓内容:社内でお菓子を配る際、ターゲット1名には配らない
✓効果:メンタルにじわじわダメージ

一撃必殺!ではなく、じわじわダメージを与えていくスタイルの職場いじめです。「女性同士のちょっとした揉め事でしょ?」と軽く扱われることもありますが、全く違います。職場いじめである、という前提はここでしっかりお伝えしておきます。

最初は周囲にも気づかれにくい「お菓子外し」。しかし回を重ねるごとに、「あれ?この人、いつもお菓子もらえてないよね?」と周囲も気づき始めます。とはいえ、「それやめなよ」と声を上げてくれる人は、ほとんどおらず。徐々に黙認する人が増え、無関係だった人までも、いつの間にかに加害側(黙認側)に回っていきます。サイレント集団いじめ、とでも名付けましょうか。

「自分だけお菓子がもらえない」

たったそれだけのことなのに、回数を重ねるごとにメンタルダメージは増加し、孤立が際立っていきます。

・別にお菓子いらないし
・幼稚すぎて呆れる
・くだらないから気にしてない

友人に話すときは、こんなふうに強気な言葉で笑い話っぽく愚痴っていました。

でも本音は、ものすごく惨めな気持ちでした「わざとやってますよ」という主犯から漂う意地悪な雰囲気。黙認する周囲。「私は平気です」という顔をしながら、傷ついていることがバレないよう振る舞う自分。

お菓子配りタイムで盛り上がる「彼ら彼女ら」を視界に入れないようにしていましたが、気にすれば気にするほど、つい横目で見てしまう…。職場内ヒエラルキーが可視化されたように思え、とても惨めな気持ちになりました。「この人のことは、いじめてバカにしてもいい」周囲からそう扱われている気がして、その場にいるのが本当に苦しくなります。

同じ空間にいても、見えない境界線が世界を分けていて、「自分だけ違う場所にいる」そんな感覚。自己肯定感がどんどん下がっていくお菓子配りタイムは、本当に苦痛でした。ターゲットへの効果はバツグン、といえる職場いじめです。

「お菓子外し」は意外と奥が深く、単純なものから高度テクニックを使ったものまで幅広くあります。私が実際に体験した手口を、今回は3つ紹介します。

全員が席にいる状態でターゲットをさけて配る(初級)

全員が(ターゲットも)席にいる状態で、お菓子外しをして周囲の反応を確認。周囲から指摘がなければ、「自分の行動は周囲に肯定された」と確信し、今後のお菓子外しはもちろん、さらに一歩進んだいじめをするきっかけにもなります。

万が一、周囲から指摘された場合は、「だってあの人はさあ…」とターゲットの悪口を並べ立て、「だから自分がこういう行動を取ることは当然なんだ」と、正論風の主張をします。「社内ヒエラルキーの上位の人」や、「職場の人間関係で、後ろ盾がある人」がやっている印象です。

ターゲットが離席している隙に配る(中級)

ターゲットが離席している隙に、急いでお菓子を配ります。万が一、周囲から指摘された場合でも、「席にいなかったから、後から配ろうと思ってたんだけど…」という、言い訳を用意しておく方法。なかなか姑息ですが、この方法にも弱点があります。ターゲットが離席している時ばかりを狙うため、回数が増えるごとに「…絶対わざとだよね」と、周囲に感づかれます。

当初は上のような理由で知らぬ存ぜぬを通しますが、回数が増えすぎるとさすがに無理が出てくるため、最後はしどろもどろに…。嫌がらせはしたいけど、周囲からいじわるな人と思われたくない」という、裏表のある人がやっている印象です。

ターゲットが離席している隙に配る(上級)

今までのお菓子外しの内容と少し違うのは、「ターゲットにもお菓子を配る」ということです。ただし、「詰め合わせの中で、一番ショボいお菓子を配る」という、絶妙なラインを攻めてきます。お菓子が置いてある以上、いじめとは言い切れないグレーな状況ですが、これも立派な「お菓子外し」です。

「もう少し違うお菓子がいいんですけど」と思い切って言いに行けば、「もう残ってないんだよね…。もっと大きいのが良かった?あ、私のと交換する?」と返してくる。絶妙な良い人ポジションを取り、こちらを「図々しいヤツポジション」に陥れる、大変おそろしい方法です。

黙っていてもモヤる。交換希望を申し出てもモヤる。絶妙で巧妙、まさにプロの仕事。よくこんな方法思いついたな、と逆に感服します。意地悪な性格の人がやっている印象です。

お菓子外しをしてくる相手がこのタイプだった場合は、残念ですが心を無にして過ごすしかありません。メンタルが限界を迎える前に、部署異動や退職を検討するのも選択肢のひとつです。

「お菓子外し」は、周囲から見れば些細なことかもしれません。ですが、毎日積み重なることで確実にメンタルを削ってきます。もし被害にあったとしても、「私が気にし過ぎなのがいけないのかな?」と、自分自身を追い詰めないでください。職場いじめを嬉しそうにやっている大人が、絶対的に悪いのですから。

継続的に被害にあっている場合は、自分を守る行動が大切です。行動の内容は、下のとおり。これらの行動が、自分を守ることに繋がります。

証拠をためる(通報部署があれば)
信頼できる人がいれば相談
部署異動や転職を視野に入れる

これらは全て、「相手と距離を取るための行動」。可能であれば、業務変更や部署異動をして、社内での接点をなくす。転職をして全く違う会社で働く。など、物理的に距離を取ることが、本当に大切です

職場いじめをしてくる人がいる会社、職場いじめを黙認する管理職がいるような職場で、無理して働き続けなくていいと私は思います。お菓子外しをはじめ、職場いじめがない会社なんてたくさんあります。貴重なあなたの労働力を、その会社に捧げることはないのです。

このブログが、自分の人生を守るための道しるべになれたら嬉しいです。

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