試用期間が終われば正社員!面接時の口約束に裏切られた【体験談】

求人票でよく目にする「試用期間3ヶ月」。入社から3ヶ月を試用期間とし、その後正社員になれるという内容です。ですが、意外と知られていないのは「この試用期間は延長することができる」ということ。延長に関する定義も実は曖昧。雇用者側の道徳心を信じるしかない条件です。

私も転職時は、毎回例に漏れず「試用期間3ヶ月」を適用されていました。ほとんどの会社では、この試用期間を悪用されることはありませんでしたが、1社だけずるい会社に遭遇しました。

入社から数日後、「この会社では試用期間が終わっても正社員にはなれない」と衝撃の事実が判明。わずかな希望を抱きながら働いていましたが、労働環境の悪さもあり、わずか2週間で退職しました。

この記事を通して、ある程度の労働環境はもちろん、給与・福利厚生が大切だと認識することができます。ぜひ、ご自身の「最低限の労働環境」について考えてみてください。

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私が採用されたのは、社長+事務員3名の小さな会社。事務員パート2名(勤続2年)が退職するため、2名の求人をかけた。という、いたって普通の理由。社長も優しそうな方で、「試用期間が終われば正社員だから、ぜひ頑張ってほしい」と、前向きな言葉もかけていただき、無事に入社となりました。

入社から数日後、退職予定の方々から、「いま、試用期間中なんだよね?」と尋ねられました。「はい、3ヶ月の試用期間が終われば正社員になれるので、頑張ります」と答えたところ、 「ああ…。あなたも言われたの?それウソだよ。試用期間終わったら、うまいこと言われてパートにされるよ」と、とんでもない情報を伝えられました。私の頭は真っ白。

パートの方によると、試用期間終了後に、「ここができてないから、すぐに正社員登用はできない。だから一旦パート扱いで雇用して、条件を満たせば正社員に切り替えよう」と提案され…。その後、正社員になるための条件を次から次へと出され続け、最後には「社長による謎の理屈」で正社員登用は絶対にしてもらえない。とのこと。

最低賃金(時給)で計算される給料、社会保険への加入も認めてもらえず、賞与もない、有給もない。労働基準法はまる無視し。それがこの会社の現状…らしい。でも、この情報はパートの方々の主観かもしれないし、どこまで信用していいか分かりません。

「もしかしたら、私だけは違うかも…?」。そんなふうに都合よく考え、翌日以降も給料のために働き続けました。

ですが、翌日以降も職場への不信感は増すばかり。退職予定の2名と私たち新人2名の給与は、ほぼ変わらないと発覚。2年勤務しても昇給なし。社長から推奨された資格を取得しても手当もつかない…。「うまいこと使ってやろう」という魂胆が透けて見えるひどい扱いです。

さらに驚いたのが、以前から働いている50代の事務員は「正社員」ということでした。仕事のスピードや正確さは、退職する2名のほうが圧倒的に上です。「なぜこの人が正社員なのか?」と疑問でしたが、その方は「社長の愛の人」だから、仕事ができなくても正社員ということでした。

能力や勤務態度が、まったく評価されない。「頑張ることが圧倒的に無駄」だと感じさせられる職場でした。私が入社してから1週間後、パート2名は退職し、残された3名(愛の人+新人2名)で仕事を回さなくてはいけません。…が、愛の人はまったく働かず。仕事のやり方を尋ねても、「…多分、それでいいんじゃないですか?」と、曖昧な返事ばかり。多分てなんだよ…!心の中でツッコミを入れながら、 「とりあえず、なんとなく作業をする」日々が始まりました。

愛の人は、爪のお手入れをして、たま〜に社長にお茶出し。それなのに、給料は私達の2倍で社保加入済み。さらに賞与まで出ている。それに引き換え、私たち新人2名は…。給料が上がる可能性はとてつもなく低く、やり方もよくわからない作業がてんこ盛り。さらに、会社にトイレがなく、労働環境も結構ひどい。

「ここで頑張る意味…なくない?」
正社員を横目に働けば働くほど、どんどんその思いは募るばかり。そんな中、私の生理が始まり……。給与や福利厚生、労働環境に絶望し、わずか2週間で退職する運びとなりました。

なお、もう1名の新人はここで働くことを選択したようです。働く環境に対する価値観は人それぞれなのだなと、多面的に物事を捉えるきっかけになった出来事でもありました。

どんなに面接で気をつけても、実際に働いてみないと見えてこないことは山ほどあります。
「おかしいな」と思った時に、自分の判断基準を持っていることが、ブラックな職場から自分を守る第一歩だと思います。我慢して続けることがえらいわけでもないし、おかしな環境に慣れることが成長ではありません。

自分の判断基準を信じて引き返すのも立派な選択です。違和感を無視し続ける方が、後々の大ダメージにつながることもあります。今いる場所が、あなたにとって心地よい場所か?続けていく価値があるか?自分に問いかけながら、働く場所を選んでほしいと思います。

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