試用期間が終われば正社員!面接時の口約束に裏切られた体験談

中途採用の入社時によく目にする「試用期間3ヶ月」の条件。入社から3ヶ月を試用期間とし、その後正社員になれるという内容です。私も例に漏れず、この試用期間3ヶ月を適用して入社しました。

しかし、入社から数日後、「この会社では試用期間が終わっても正社員にはなれない」と衝撃の事実が判明。わずかな希望を抱きながら働いていましたが、「この会社にはトイレがない」という労働環境の悪さも同時並行。やっぱ無理…となり、2週間で退職となりました。

この2週間の勤務を通じて、働く環境には、「給与・福利厚生・ある程度の労働環境」が必要だと痛感…。ぜひこの体験談を読んで、ご自身の優先順位や判断基準について考えてみてください。

目次

採用されたのは、社長+事務員3名の小さな会社。うち、事務員パート2名(勤続2年)が退職するため、新人2名(私+50代の方)が採用されました。

入社から数日後、退職するパートの方から、「いま、試用期間中なんだよね?」と恐る恐る尋ねられました。「はい、3ヶ月の試用期間が終われば正社員になれる予定なので、頑張ります!」と答えたところ、なんともいえない表情。この人たちも、実は正社員になりたかったのかな…なんて考えていると、 「あなたもそう言われたの?それ…ウソだよ。この数年、誰も正社員にしてもらえなかったんだよ」と、とんでもない情報を伝えられました。

まさかこのパートの人たち、私と同じことを言われて入社して、正社員を目指して働き続けてたってこと?その人たちが、入社から2年経っても、いまだにパートとして雇われてる…そういうこと?ってことは、このパートの人たちが「2年後の私の姿」ってこと!?頭の中でルービックキューブをカチカチ揃えていくように、少しずつ思考の面が完成してきました。

パートの方々によると、正社員になるための条件を、次から次へと出されるとのこと…。

・最低限の仕事を覚えれば
・外回りの仕事も覚れば
・この資格を取れば

しかし、条件をいくらクリアしても正社員にしてくれる気配はなく、2年が経過してしまったとのことでした。最低賃金の時給で計算される給料、社会保険への加入も認めてもらえず、賞与もない。労働基準法はまる無視し、安く買い叩かれている状況。「話が全然違うじゃん…!」。初っ端から絶望感を与える会社に、ろくな会社はないです、マジで…。

でも、この情報はパートの方々の主観かもしれないし、どこまで信用していいかは分かりません。もしかしたら、「私は違うかもしれない…」。そんなふうに都合よく考え、翌日以降も給料のために働き続けました。

ですが、翌日以降も職場への不信感は増すばかり。退職する2名と私たち新人2名の給与は同額で、2年勤務しても昇給なし。社長から推奨された資格を取得しても手当もつかない…。「安く使ってやろう」という魂胆が透けて見えるような扱いです。

さらに驚いたのが、50代の既存事務員は「正社員」ということでした。仕事のスピードや正確さは、退職していく2名のほうが圧倒的に上…。「なぜこの人が正社員なのか?」と疑問に思う状況です。後に知ったのは、その既存の50代の方は「社長の愛の人」だから、仕事ができなくても正社員ということでした。

なんということでしょう。努力や真面目さが、まったく評価されない。「頑張ることが、圧倒的に無駄」だと感じさせられる職場でした。私が入社してから1週間後、パート2名は退職し、残された3名で仕事を回すことになりました。…が、愛の人はまったく働かず。仕事のやり方を尋ねても、「…多分、それでいいんじゃないですか?」と、曖昧な返事ばかり。多分てなんだよ、多分って…!心の中でツッコミを入れながら、 「とりあえず、なんとなく作業をする」日々が始まりました。

愛の人は、仕事もせず爪の手入れをして、たま〜に社長にお茶出し。それなのに、給料はパートの1.5倍で社保加入済み。さらに賞与まで出ている。それに引き換え、私たち新人2名は…。給料が上がる可能性はとてつもなく低く、やり方もよくわからない作業がてんこ盛り。さらに、会社にトイレはない。

「ここで頑張る意味…なくない?」正社員を横目に働けば働くほど、どんどんその思いは募るばかり。そんな中、私の生理が始まり……。給与や福利厚生、労働環境に絶望し、退職する運びとなりました。

なお、50代の新人はここで働くことを選択したようです。働く環境に対する価値観は人それぞれなのだなと、多面的に物事を捉えるきっかけになった出来事でもありました。

どんなに面接で気をつけても、実際に働いてみないと見えてこないことは山ほどあります。
「おかしいな」と思った時に、自分の判断基準を持っていることが、ブラックな職場から自分を守る第一歩だと思います。我慢して続けることがえらいわけでもないし、おかしな環境に慣れることが成長ではありません。

自分の判断基準を信じて引き返すのも立派な選択です。違和感を無視し続ける方が、後々の大ダメージにつながることもあります。今いる場所が、あなたにとって心地よい場所か?続けていく価値があるか?自分に問いかけながら、働く場所を選んでほしいと思います。

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