会社のトイレが使えない!2週間で短期離職したリアル【体験談】

 面接のときは「ここで頑張ろう」と思っていたのに、いざ入社してみると想像していなかった問題が次々と出てきた。そんな経験をしたことはありませんか?

職場環境や人間関係。入社後に「こんなはずじゃなかった」と気づくケースは少なくありません。想像以上に基本的な部分が欠けている職場も存在します。面接時にチェックしたつもりでも、思わぬ落とし穴があることも…。私自身、転職の末に入社した小さな会社で、想像を超える「ありえない環境」に直面しました。

社長と事務員3名のこぢんまりした会社。古い平屋戸建てを使っており、一見アットホームに見えるその職場には、なんとトイレがなかったのです。

この記事を読むことで、職場環境を見極める目が養われます。転職を成功させるための一つの材料として、役立てていただければ幸いです。想像の斜め上をいく、私の衝撃的な体験談をぜひ読んでみてください。

目次

入社初日、この会社にトイレはない、というとんでもない事実を知らされました。厳密に言うと「ない」のではなく、「数年前に壊れたままだから使えない」ということでした。

家でも、普通の会社でも、公園でも、飲食店でもトイレはあります。しかし、この会社には…ない。初日から絶望感いっぱい、頭は真っ白でした。

「トイレ行きたくなったら、数十メートル先のスーパーにあるトイレを使えばいいですよ」と、事務員の方から教えてもらいましたが、余計にわけがわかりませんでした。

スーパーの…トイレを使う…だと?
「この会社とそのスーパーって、何か関係があるんですか?社長の親戚が経営してるとか?」精一杯の可能性を探ってみましたが、「違うよ」とあっさり回答されました。

ということは、何の関係もないスーパーのトイレを、毎日勝手に使ってるってこと?さすがにそれは、ダメじゃない?「こんなはずじゃなかった」と心底思いました。

スーパーのトイレを、会社のトイレ代わりに使うなんて…絶対無理。そんな気持ちからトイレに行くのを我慢していましたが、やはり昼頃になると膀胱は限界。限界を突破してはいけないので、泣く泣くスーパーへ足を運び、トイレを使いました。何も買わずに帰るのは気が引けたので、お茶を1本購入して会社へ帰還。

しかし、トイレは「1回行けば終わり」じゃありません。午後にもまた行きたくなり、結局もう一度スーパーへ。他の事務員も何度かスーパーに足を運んでおり…。

これ、絶対ダメなやつじゃん。入る会社、間違えた…。とてつもない絶望感でした。

翌日以降も給料のために出社し続けました。水分補給は極力控え、トイレに行く回数をできるだけ減らす。体によくない対策ではありましたが、トイレ回数を減らすための苦肉の策でした。

昼休みにはスーパーへ行き、「お茶を買うついでにトイレを使う人」のフリ。午後は「おやつを買うついでにトイレを使う人」のフリ。悲しい小芝居を続けながら、トイレを借り続けました。トイレは1日2回まで。たま〜に3回。誰に言われたわけでもありませんが、これが私の羞恥心限界ラインでした。

トイレ問題のせいで、スーパーに行くたびにお茶やお菓子を購入。1日300円ほどの出費でしたが、低所得の事務員には地味に痛い出費となっていました。

しかし、この「1日2〜3回ルール」が通用しない日が訪れました。そう、女性特有の「あの日」です。特に初日〜3日目は、1日2〜3回のトイレではとてもじゃないけど全然足りません。スーパーに行く回数が、普段の倍以上に増えました。

…もう絶対、スーパーの人にバレてるじゃん。「あの人、うちのトイレめっちゃ使ってるよね」って。スーパー内で情報共有されてたら…。考えるだけで、恥ずかしすぎて顔から火が出そうでした。

トイレがない会社で働くなんて、やっぱり無理!こんなに恥ずかしい思いしながら働きたくない!「来月も再来月も生理は来るし…もう無理!」とメンタル的に限界を迎えました。さらにこの会社ではもう一つの問題もあったため、退職を決意。

帰宅後すぐに退職届を記入し、翌日には社長へ提出しました。試用期間中だったこともあり、「じゃあ今日で最後でいいよ」と、あっさり退職となりました。

他の2名の事務員は、なぜトイレがない会社で平然と働けるんだろう…?と疑問に思いましたが、環境が合う・合わないって、本当に人それぞれですね。私は、トイレがない会社で今後も働き続けるという選択肢は、どうしても選べませんでした。

職場環境はピンからキリまでありますが、どんな環境が合うかは人それぞれです。事前にすべての事情がわかれば理想的ですが、実際には、中に入って初めてわかることも少なくありません。環境や人間関係が自分に合わないと気づいたとき、我慢して続けるのも、スパッと辞めるのも、どちらも間違いではありません。

大切なのは、自分との対話を続けることです。自己分析を重ねることで、自分の中での優先順位や「どこまでなら許容できるか」が明確に。その結果、迷ったときの判断基準がスムーズになります

転職活動中だけでなく、定期的に自己分析をして、自分に合う環境で働くための準備をしておきましょう。未来の自分をラクにするために、今できることから始めてみてください。

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