ネチネチ系男性上司の嫌味や指導がしんどい。どんなに対策しても、対処法を片っ端から試してみても、状況が改善しない。ネットに書いてある方法って効果ないんじゃ…と、検索の海をさまよっていませんか?結論としては、対策や対処法はありますが、効くかどうかは「上司が自分を根本的に嫌っているか」で決まります。
この記事では、ネチネチ系男性上司(以下、上司と表現)に2年間悩まされ、ほとんどの対策を試した私の体験談をもとに、効く場合・効かない場合について紹介します。読み終える頃には、対策や対処法が分かり、自分自身の判断軸を持つことができます。「全部試しても何も変わらない」と途方に暮れている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
対策や対処法を試すには、前提条件がある
ネットで見つかる対策や対処法は、「受け流す・距離を取る・相談する」などが多く、実際に試したことがある人も多いかと思います。実は、ネットでよく見る方法は、半分正解で半分が間違いです。大きな前提が抜けているため、万人に適用できると勘違いされてしまうのです。

大きな前提とは、「その上司が、自分を根本的に嫌っているかどうか」です。
上司のネチネチ指導が、そういう性格から出ているもので、自分を嫌っているわけではない場合であれば、対処法が効果を発揮する可能性があります。ですが、「自分を根本的に嫌っている」という感情から出ている場合、何をやっても火に油。対処法にすら難癖を付けられて、ネチネチした指導が始まります。

前提条件を確認せずに実践すると、状況が改善せず、時には悪化してしまうこともあるため注意したいポイントです。
嫌っているかを見分ける方法
自分のことを嫌っているか、見分ける方法はとてもシンプル。たとえば、次のようなものがあります。
・他の人はよくて自分はダメ
・ミスがなくても粗探しされる
・良い出来の仕事はスルーされる
・他の人と自分では、評価方法が違う
評価方法は、自分と他人で明確に違います。他の人は「現状維持か、加点」。何をしても減点されず、感じが良ければ加点。自分は「現状維持か、減点」。どれだけ頑張っても、良くて現状維持。少しでも気に食わなければ減点されます。
心当たりがあれば、それは指導ではなく、個人の感情が根っこにある嫌がらせです。業務や雑談、日常の挨拶のなかに、当事者だけが気づく違和感があれば、概ねその感覚は当たっています。
原因は自分にあるの?
上司が自分を嫌っていることに気づくと、自分に原因があるのかも…と心配になるものです。仕事に真面目に取り組んでいない自覚があれば、仕事への姿勢を改善することが最優先。ですが、真面目に働いているのであれば、仕事の評価うんぬんではなく「人としての相性」の問題です。

相手から見れば「なんか気に食わない」のかもしれませんが、それはこちらも同じ、お互い様。問題なのは、その感情を自分の中で終わらせず、職場の部下に、上司という立場を使って表現してくることです。剥き出しの感情を職場でぶつけてきた場合、上司側の「器」と「心」に問題があります。
ネチネチ系上司への対策と対処法
ネチネチ系上司への対策や対処法として、世間でよく言われるのは、次のようなものです。
・言われる前にやる…小言やダメ出しされる前に行動する
・受け流す…最小限の反応で聞き流し、心の負担を減らす
・事実を記録する…いつ・何を言われたかのメモを残し、相談時の証拠として残す
・物理的・心理的に距離を取る…席替えや部署異動で接触回数を減らす
・相談する…人事や社内外の窓口に相談する
・上司を褒める…相手の機嫌を取り、自尊心を満たす
・上司を理解する…相手の事情を汲み、自分から歩み寄る
対策や対処法と言うぐらいなので、「自分が頑張る・譲歩する」ものばかり。効果が出る場合もありますが、日々実践するとなると、やる側の心理的負担は想像以上です。毎日頑張れば必ず結果が出るわけではないため、努力の結果が空回りに終わると、負担はもっと大きくなります。
対策と対処法は効くのか?
よく聞く方法は実際どこまで効くのか。10社以上で働いてきた社会人歴20年以上の私が、これまでの社会人生活で実践した結果を、忖度なしにお伝えします。ポイントは、同じ対策でも「上司が自分を嫌っている場合」、何をやっても、ほぼすべて裏目に出るということです。
| 対処法 | 嫌っていない場合(効果あり) | 嫌っている場合(効果なし) |
|---|---|---|
| 言われる前にやる | 指導のネタがなくなり、小言もなくなる | 「やって当然なのにアピールしてる」と、別の粗探しをされる |
| 受け流す | 反応が薄いと面白くなくなり、小言の回数が減る | 「反省してない」と反応の薄さを指導される |
| 事実を記録する | コンプラが機能していれば、記録が証拠となり、上司に指導が入る | ※相談先がない。記録を取っていたことに対して非難される |
| 物理的・心理的距離を取る | 席や部署替えが可能な規模の会社なら、接触が減り指導も減る | ※席や部署替え不可能。席替え等を希望したことが知られると火に油状態になる |
| 相談する | 窓口が中立orコンプラが機能していれば、上司に指導が入る | ※相談先がないor相談相手が上司と仲良し。こちらが腫れ物扱い |
| 上司を褒める | 承認欲求が満たされ、当たりがやわらぐ | 「媚びてる、わざとらしい」と、別の粗探しをされる |
| 上司を理解する | 相互理解が進み関係が少し良くなる | こちらだけが上司を肯定する姿勢を強いられる |
※印は会社の体質で結果が変わるものです。
これらの対策と対処法は、「上司が自分を根本的に嫌っているか」「会社のコンプラが機能しているか」によって、効果が全然違います。全部試せばどれかが効くわけではありません。職場の価値観や姿勢で、解決できるかどうかが決まってくるのです。
会社の規模や体質で効果は変わる
対策や対処法の中には、会社の規模や体質で「効果が出るか出ないか」が決まるものがあります。大企業や、コンプライアンスが機能している場合、記録を残して相談すれば、人事が動いたり、部署異動で引き離してくれたりする可能性が高いです。しかし、中小企業や家族経営のような職場では、このような「相談の土壌」自体がないことも。

・相談先がない
・相談先があっても担当者が上司と親しい
・会社が小さく、全員が同じ室内で仕事をしている
同じ対策を実践しても、置かれた環境次第では、何の効果も出ないことがあります。会社の規模や体質が原因なら、記録や相談のように「会社の良心」を頼る方法は、スパッと諦めることをおすすめします。
心をすり減らさないために
人間は感情の生き物です。どれだけ工夫しても、「嫌っている相手」に認定されれば、ネガティブな反応をされてしまいます。対策も大切ですが、自分だけが疲弊していく努力を、届かない相手に永遠に続けることは不可能です。
毎月の給料の中に、ネチネチ指導に対する我慢料や努力料が含まれています。求人票では知ることのできなかった環境で、踏ん張るのか降りるのか。もしくは、努力を続けながらも、降りる準備を徐々に始めるか。選ぶ自由は、自分にあります。

毎日8時間以上過ごす場所で、自分を嫌っている相手からの被害に遭い続けることでしか、お金を稼ぐことはできないのでしょうか?その犠牲の上に受け取る給料は、失った心と時間と釣り合っていますか?今から少しずつ準備するだけでも、見える景色は変わります。



コメント