入社日に内定取り消し。中小企業の転職トラブル体験談

面接の後日、「採用です」と連絡をもらい、そのまま入社日を迎えた私。しかし出社初日、「採用連絡は会社のミスだった」と告げられ、出社初日に採用取り消しとなりました。

会社=きちんとしている、とは限らないんだ…と痛感した出来事。連絡ミスや採用判断の二転三転など、現実にはさまざまなトラブルが起こりうる…。そんな私のトラブル体験談を共有します。

目次

その当時、私は会社を辞めて無職の状態でした。「退職前に転職先を決めておく」ことが理想的だとはわかっていましたが、それが実行できない職場でした。

  • 平日に休むことは悪
  • 給休暇は体調不良以外は不可
  • 休むと他社員から嫌味

といった、休むと精神的に追い詰められるような雰囲気の職場。そのため、自宅で求人情報誌を見るのが精一杯。結局、気になる会社も見つけられないまま、退職を迎えました。

退職後は、ハローワーク(職業安定所)に通ったり、求人情報誌を眺めたりする日々。数週間の無職期間を経て、「ここいいかも!」と思える会社を求人情報誌で発見。自分で連絡をして、面接していただけることになりました。

業種:製造業
規模:内勤が少人数+工場勤務多数
職種:事務職
通勤時間:15分ほど

面接担当は女性役員の方で、アットホームな雰囲気で会話もはずみました。面接中に家族経営だと判明。

「採用の場合は3日以内にご連絡しますね。履歴書はこちらでシュレッダーにかけて処分しておきます」と言われて、面接は終了。ドキドキしながら結果を待ちましたが、3日過ぎても連絡は来ず。これはダメだったか…と、気持ちはすっかり落ち込みモードになっていました。


そんな面接から2週間ほど経った頃、その会社から突然連絡がありました。「まだ他の会社に決まってなければ、うちで働いてみませんか?」と。まだ就職活動中だった私は、驚きつつも嬉しくて、採用の話を受けることにしました。

1週間後を初出勤日に指定され、緊張しながら会社へ向かいました。事務所の入口で「本日から勤務します、ふーともです」と伝えたところ…なぜか事務員さんが困惑。少し奥のほうで何人かがザワザワしていて、やがて面接をしてくれた女性役員の方がこちらへやってきました。

どうやら、 本命の方に断られたので、次点の私に採用連絡をした。しかし、その後になって本命の方から「やっぱり働きたい」と連絡があり、会社は本命の方を採用することに決めた。しかし採用枠は1名。私に採用取り消しの連絡をしなければいけなかったが、連絡を忘れていた。

…そして今に至る、ということでした。

私はというと、この会社から採用連絡をもらった時点で、面接結果待ちだった他社へ辞退の連絡をしていました。入社できる可能性があった希望条件に近い会社を、自分から手放してしまったことになります。正直なところ、「採用取り消しの連絡を忘れてました。ごめんなさい」と言われても、納得できませんでした。

この状況を、すんなりと受け入れることなんてできません。どうにかならないかと、女性役員の方にお願いしてみましたが、どうにもならず。「納得できない」という気持ちを隠しきれずに話をしていたところ、「でも、入社前からこんなに揉めてる状況でしょ?これじゃ、お互い信頼して働けないよね?」と一言。

絶対的に悪いのは会社のはず。なのに、なぜか「あなたにも非があるよね」という雰囲気に…。まるで喧嘩両成敗のような対応。その時の私は何も打つ手がなく、最後は悔しさをぐっと飲み込んで帰宅しました。

採用取消されたときの対応

採用取り消しは、法律上「解雇」に準じる扱いとなり、客観的で合理的な理由がなければ違法とされる可能性が高いです。

もしこのような状況になった場合は、まずは労働局へ相談するのが有効。弁護士に相談する方法もありますが、時間や費用がかかるため、転職活動中の方にとっては現実的ではないかもしれません。労働局であれば、今後の対応策や、企業への助言・指導についての相談も可能です。

当時の私はこの知識がなく、ただただ悔しい思いをしただけになってしまいました。なにか困ったことがあれば「相談する」とうい選択肢を、常に持っておくことが大切ですね。

こんなに横柄な対応をする会社があるなんて…と正直ショックでした。「会社=きちんとしている」と思っていたけど、そうとは限らないんだな…と、初めて痛感しました。最初の「採用連絡がルーズ」だったことが、この会社の体質を表していたのかもしれません。

きっとこの会社で働いたとしても、なにかトラブルが起きたときには従業員側に責任を押し付けられるんだろうな。家族経営だと、経営陣の発言がすべて優先されるんだろうな……。自分にそう言い聞かせて、気持ちを落ち着けました。

「退職前に次の転職先を決めておくとよい」
転職ノウハウでよく聞くこの言葉、本当に大切だったんだと実感
した出来事でした。

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